みなさんこんにちは。LIXIL窓マイスター、東京の窓リフォーム専門店「エコマド工房」の塩田です。
本日は、元LIXIL営業所長をしていた知識と経験から、東京の窓リフォームにも関係する「朝晩は寒いのに昼は暑い時期に、子どもと過ごすリビングの室温をどう調整すればよいのか」について、詳しく細部まで解説をさせていただきます。
最近ではLIXILの全国大会でセミナーもさせていただいています。是非最後までご覧いただければ幸いです。
秋や春など季節の変わり目になると、東京都内でも「朝は暖房が欲しいくらいなのに、昼になるとリビングが暑い」という日があります。
特に小さなお子さんがいるご家庭では、「暖房をつけるべき?」「昼は冷房を使う?」「子どもの服装はどうする?」と、室温調整に迷うことも多いのではないでしょうか。
こうした時期は、エアコンの設定だけを細かく変えるより、まず「なぜ同じ部屋なのに朝晩と昼でこんなに体感温度が違うのか」を考えることが大切です。
実は、その原因の一つになりやすいのが窓です。
朝晩は寒いのに昼は暑いのはなぜ?
季節の変わり目は、1日の中でも外気温が大きく変化します。朝は冷え込んでいても、昼になると気温が上がり、さらに窓から日射が入ることで室内が暖められることがあります。
東京の住宅ではマンションも多く、リビングに大きな窓が設けられているお住まいも珍しくありません。明るく開放感がある一方で、窓は外の気温や日射の影響を受けやすい場所でもあります。
例えば朝は、夜間に冷えた窓の近くでひんやり感じることがあります。一方、日中になると南向き・西向きなどの窓から日差しが入り、窓際を中心に暑く感じる場合があります。
つまり、エアコンだけの問題ではなく、外気温・日射・窓の断熱性能・カーテンなどの日射対策・部屋の位置といった複数の条件が関係しています。
子どもと過ごすリビングで意識したい3つのポイント
1.エアコンの設定温度だけで判断しない
私がまずお伝えしたいのは、エアコンの設定温度と、家族が実際に感じている室内環境は同じではないということです。
同じ室温でも、窓から強い日射が入っていれば暑く感じることがありますし、冷えた窓の近くでは寒く感じることがあります。
特に子どもは床に座って遊んだり、窓の近くで過ごしたりすることがあります。そのため、部屋の中央にある温度計だけではなく、「子どもが普段どこで遊んでいるか」まで見てあげることが大切です。
温湿度計を置く場合も、エアコンの風が直接当たる場所や日差しが直接当たる場所を避け、普段過ごす場所の環境を確認してみてください。
2.日中は「冷やす」前に日差しを確認する
朝はちょうどよかったのに、お昼を過ぎると急にリビングが暑くなる場合は、窓から入る日射が影響している可能性があります。
この場合、すぐに冷房を強くするだけでなく、カーテンやブラインドなどで日射を調整する方法もあります。
特に西向きの窓では午後の日差しの影響を受けやすいため、「何時ごろから暑くなるのか」「どの窓の近くが暑いのか」を一度確認してみてください。
暑さの原因となっている窓が特定できれば、将来窓リフォームを検討するときにも優先順位をつけやすくなります。
3.朝晩は窓際の冷えにも注目する
反対に朝晩は、外気温が下がることで窓の表面温度も低くなりやすくなります。
暖房をつけて部屋全体が暖かくなっていても、窓の近くではひんやり感じることがあります。
ソファや子どもの遊び場を窓際に配置している場合は、部屋の中央との体感差を確認してみるとよいでしょう。
季節の変わり目に「暖房をつけると暑い、消すと寒い」と感じるご家庭では、冷暖房機器だけではなく、住まいそのものが外気の影響を受けやすくなっていないかを見ることも重要です。
室温が安定しにくいリビングは「窓」がポイントになることも
私は24年以上、窓・建材・建物断熱の分野に携わってきましたが、住まいの暑さ・寒さを考えるとき、窓は非常に重要なポイントです。
特に大きな掃き出し窓のあるリビングでは、外気や日射の影響を受けやすくなります。
そこで選択肢の一つになるのが、今ある窓の室内側にもう一つ窓を取り付ける「内窓(二重窓)」です。
LIXILの「インプラス」などの内窓を設置すると、既存窓と内窓の間に空気層が生まれます。この空気層などによって窓の断熱性能を高め、外気温の影響を室内へ伝わりにくくする効果が期待できます。
冬は室内の暖かさを逃がしにくくし、夏はガラスの種類などを適切に選ぶことで日射対策にもつなげられます。
季節の変わり目にも、外の温度変化の影響を小さくできれば、冷暖房を何度も調整する負担を減らし、家族が過ごすリビングの室温を安定させやすくなります。
内窓には断熱以外のメリットもあります
内窓は暑さ・寒さ対策だけではありません。住まいの条件によりますが、次のような効果も期待できます。
- 結露の軽減:外気の影響を受けにくくすることで、既存窓周辺の結露軽減が期待できます。
- 防音:窓が二重になることで、屋外から入る音や室内から漏れる音を軽減する効果が期待できます。
- 省エネ:冷暖房した空気を逃がしにくくすることで、冷暖房効率の向上が期待できます。
- 防犯面:窓が二重になり、施錠箇所も増えるため、侵入への抑止効果が期待できます。
子どもと長い時間を過ごすリビングで考えると、「断熱性能が何%向上するか」という数字だけではなく、朝の窓際のひんやり感を抑えやすくなる、昼間の暑さを軽減しやすくなる、外の音を気にせず家族で過ごしやすくなるといった暮らしの変化で考えることが大切だと思います。
マンションでも内窓は検討しやすい窓リフォームです
東京都内で窓リフォームのご相談をいただく際、「マンションの窓は共用部分なので交換できないのでは?」という質問があります。
確かに、マンションの既存サッシは共用部分として扱われるケースが多く、勝手に交換できない場合があります。
一方、内窓は既存窓を撤去せず室内側に取り付けるため、マンションでも検討しやすい方法です。
ただし、マンションごとに管理規約が異なります。内窓であっても管理組合への申請や事前承認が必要となる場合がありますので、工事前には必ず確認してください。
また、窓枠の奥行きや既存窓の形状などによって、内窓をそのまま設置できない場合もあります。実際の施工可否は現地調査で確認することが大切です。
内窓の工事は比較的短時間。ただし条件によって変わります
内窓のメリットの一つが、大規模なリフォームと比べて工事を行いやすいことです。
LIXILの内窓「インプラス」は、メーカー案内では1窓あたり約60分が施工時間の目安とされています。
リビングなど複数の窓を施工する場合は、窓数や大きさ、設置条件によって半日程度以上かかることもあります。
家具の移動、窓枠の状態、ふかし枠など追加部材の有無によっても変わりますので、「どの家でも必ず1時間で終わる」という意味ではありません。
内窓にもデメリットや注意点があります
私は窓リフォームをご説明するとき、メリットだけで判断していただくのはおすすめしていません。
内窓にも注意点があります。
- 窓を開けるときに外窓と内窓の2回操作が必要になる
- 窓が増えるため掃除する箇所も増える
- 設置するための窓枠スペースが必要
- 既存窓の形状によって施工方法が変わることがある
- 結露や騒音が必ず完全になくなるわけではない
例えば、毎日頻繁にベランダへ出入りする掃き出し窓では、窓を2回開閉することを面倒に感じる方もいらっしゃいます。
だからこそ、補助金が使えるからといって無理にすべての窓を工事するのではなく、「家族が一番長く過ごすリビング」「朝の寒さが気になる寝室」「西日の暑さが強い部屋」など、悩みの大きい場所から優先順位を考える方法もあります。
東京都の窓リフォームは2026年度の補助金も確認しましょう
2026年度も国の窓断熱リフォーム向け補助制度が実施されています。
国の「先進的窓リノベ2026事業」では、高い断熱性能を持つ窓への改修について1戸あたり最大100万円の補助が設定されています。内窓設置も対象工事の一つですが、対象製品・性能・窓サイズなどの条件があります。
さらに東京都でも、2026年度の既存住宅を対象とした省エネ改修の助成制度が実施されています。高断熱窓・高断熱ドアについては、対象製品の性能や大きさに応じて助成額が決まり、一般的な上限は1住戸あたり200万円、国の住宅省エネキャンペーンで「断熱等+防犯窓」として登録された対象製品の場合は1住戸あたり300万円の上限が設定されています。
そのため条件を満たす工事では、国の制度と東京都の制度を合わせて最大400万円規模となるケースがあります。さらにお住まいの市区町村に対象となる制度があれば、国・東京都・市区町村の3制度併用ができる可能性があります。
ただし、ここで特に注意していただきたいのは、「東京都で内窓を付ければ誰でも400万円もらえる」という意味ではないことです。
実際の補助額は窓の数・サイズ・性能・工事方法・工事費・住宅条件によって変わります。また、市区町村の制度は地域によって有無や条件が異なり、同じ工事費に対する重複充当など、制度ごとの併用条件を確認する必要があります。
補助金は工事の目的ではなく、必要な断熱リフォームの負担を軽くするための手段です。補助額の大きさだけで工事内容を決めるのではなく、「どの窓を改善すれば家族の暮らしが一番変わるのか」を先に考えていただきたいと思います。
まずは「暑い時間・寒い時間・場所」を確認してみてください
朝晩は寒いのに昼は暑いリビングで悩んでいる場合、すぐにリフォームを決める必要はありません。
まず数日間、次のポイントを確認してみてください。
- 何時ごろ寒く感じるのか
- 何時ごろから暑くなるのか
- 窓際と部屋の中央で体感が違うか
- どの窓から日差しが入っているか
- 子どもが長く過ごす場所はどこか
- カーテンやブラインドで改善するか
この情報があるだけでも、対策を考えやすくなります。
カーテンなどで十分改善できる場合もありますし、窓からの影響が大きければ内窓などの断熱リフォームを検討する価値があります。
大切なのは、商品を先に決めるのではなく、家族が困っていることから逆算して対策を選ぶことです。
子どもと過ごすリビングだからこそ、快適な時間を増やす窓断熱を
子どもとリビングで過ごす時間は、食事をしたり、遊んだり、宿題をしたり、家族で話したりする大切な時間です。
窓リフォームの目的は、窓そのものを新しくすることではありません。
朝の寒さを少しでも気にせず過ごせること。昼間に暑くなりすぎる負担を減らすこと。冷暖房の調整に追われる時間を減らし、家族が自然に同じ場所へ集まれること。
エコマド工房が目指している「断熱で日本を変える」という考え方も、こうした毎日の小さな暮らしの改善から始まると考えています。
2026年度も国の補助金制度の継続が決定し、現在「先進的窓リノベ2026事業」が実施されています。補助金の申請手続きや受け取り、消費者への還元は登録された窓リノベ事業者が行い、予算上限に達し次第、交付申請の受付は終了します。
東京都では、国・東京都・市区町村の3制度併用ができる可能性があります。2026年度は国の制度が1戸最大100万円、東京都の制度は条件により1住戸最大300万円となっており、市区町村にも利用可能な制度がある場合があります。
エコマド工房では、国・東京都・市区町村の各補助金について、お客様の負担が少なくなるよう、制度に応じた申請手続きや必要書類の作成を支援しています。申請主体や支援内容は、自治体や制度により異なります。
補助金を上手に活用し、2026年中に住まいの快適性を高めてみませんか。東京都で窓リフォームをご検討中の方は、ぜひエコマド工房へご相談ください。
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