みなさんこんにちは。LIXIL窓マイスター、福岡の窓リフォーム専門店「エコマド工房」の塩田です。
本日は、元LIXIL営業所長をしていた知識と経験から、福岡の窓リフォームで考えたい「朝晩は寒いのに昼は暑い時期、子どもと過ごすリビングの室温調整のコツ」について、詳しく細部まで解説をさせていただきます。
最近ではLIXILの全国大会でセミナーもさせていただいています。是非最後までご覧いただければ幸いです。
春や秋など季節の変わり目になると、「朝は寒くて暖房をつけたのに、昼になるとリビングが暑い」「子どもに何を着せればいいのかわからない」と感じるご家庭も多いのではないでしょうか。
特にリビングは、家族が長い時間を過ごす場所です。子どもが床で遊んだり、お昼寝をしたり、宿題をしたりする場所だからこそ、単にエアコンの設定温度を変えるだけではなく、なぜ室温が大きく変わるのかを知ったうえで対策することが大切です。
朝晩は寒いのに昼は暑い。福岡のリビングで起こる温度差
福岡は、季節によって朝晩と日中の気温差を感じやすい時期があります。
気象庁の1991~2020年の平年値を見ると、福岡県内でも春や秋には日最高気温と日最低気温に差があります。例えば福岡県の前原では、4月の平年値で日最高気温19.4℃、日最低気温9.3℃、10月は日最高気温23.2℃、日最低気温14.1℃です。
もちろん毎日この温度になるわけではありませんが、季節の変わり目に「朝は上着が欲しいのに、昼は暑い」と感じる理由の一つがわかります。
そして住宅の中では、外気温だけでなく窓から入る日射も室温を左右します。
朝の冷え込みで室内が寒くなっていたところへ、日中に窓から太陽光が入り、室温が上昇する。夕方以降は日射がなくなり、窓などを通じて熱が逃げていく。この繰り返しによって、リビングの温度が安定しにくくなることがあります。
子どもと過ごすリビングでは「設定温度」だけを見ない
小さなお子さんがいるご家庭では、エアコンの設定温度を何度にすればいいのか気になると思います。
ただ、私が窓や建物の断熱という視点からお伝えしたいのは、エアコンの数字だけで判断しないことです。
同じ室温でも、窓際と部屋の中央、床付近と大人の顔の高さでは、感じ方が異なることがあります。
特に子どもは床に座ったり、寝転んだりして遊ぶ時間があります。そのため、大人が立っている場所では快適でも、子どもが過ごしている床付近は冷えているケースも考えられます。
反対に、日差しの強い窓の近くでは、室温計の数字以上に暑さを感じることもあります。
「室温計はちょうどいいから大丈夫」と数字だけで決めるのではなく、実際に家族が過ごしている場所の環境を見ることが大切です。
リビングの室温を安定させる5つのコツ
1.室温計は子どもが過ごす場所も意識する
まずおすすめしたいのが、室温を感覚だけで判断しないことです。
リビングの室温計をエアコンの近くや高い位置だけに置いている場合は、普段子どもが遊んでいる場所の環境と差がないか確認してみてください。
例えば、窓の近く、ソファ周辺、子どもが遊ぶスペースなどです。
同じリビングの中で温度差を感じるのであれば、エアコンの能力だけではなく、窓や日射、空気の循環などに原因がある可能性があります。
2.朝はカーテンを上手に使う
寒い朝に日差しが入るのであれば、その太陽熱を上手に利用する方法があります。
日が当たり始めたらカーテンやブラインドを開け、室内へ日射を取り入れる。反対に、夕方以降はカーテンなどを閉め、窓付近の冷えを感じにくくするという考え方です。
ただし、日中に暑くなりすぎる窓では、日射を入れ続けることが逆効果になる場合があります。
特に方位や窓の大きさによって日射の入り方は大きく違いますので、「寒い時間は日射を活用し、暑くなってきたら遮る」という調整を意識してみてください。
3.昼に暑くなったら、すぐ冷房ではなく換気も検討する
外の空気が室内より涼しく、天候や周辺環境に問題がない場合は、窓を開けて換気することで室内にこもった熱を逃がせることがあります。
春や秋は、朝に暖房を使ったからといって、そのまま一日中暖房が必要とは限りません。
日射や家電、人の活動によって室温が上がってきたら、暖房を止める、衣服を調整する、換気するなど、状況に合わせて切り替えていきます。
ただし、花粉や黄砂、PM2.5、騒音、防犯などの理由で窓を開けにくいご家庭もあります。その場合は、住宅の換気設備を適切に利用しながら、無理のない方法を選んでください。
4.サーキュレーターなどで空気を循環させる
暖かい空気は上部にたまりやすいため、エアコンを使っていても足元が寒く感じられる場合があります。
サーキュレーターなどを使い、室内の空気を循環させることも方法の一つです。
ただし、小さなお子さんがいる場合は、機器の置き場所やコード、指を入れられない構造かどうかなど、安全面にも十分注意してください。
5.窓際だけ暑い・寒いなら「窓そのもの」を確認する
ここが窓リフォーム専門店として、特にお伝えしたいポイントです。
エアコンを調整しても窓際の暑さや寒さが気になる場合、原因の一つとして窓の断熱性能を確認する価値があります。
窓は屋外と室内を隔てる開口部です。既存窓の性能やガラスの種類、窓の大きさ、方位などによって、外気や日射の影響を受けやすさは変わります。
そのため、冷暖房を強くして対処するだけではなく、熱が出入りしやすい場所そのものを改善するという考え方があります。
内窓・二重窓でリビングの温度変化を穏やかに
窓の断熱対策として、既存の窓の室内側にもう一つ窓を設置する内窓(二重窓)があります。
LIXILの「インプラス」などが代表的な製品です。
既存窓と内窓の間に空気層ができることで、窓部分の断熱性能を高めることができます。
期待できる主なメリットは次のようなものです。
- 断熱性の向上により、外気温の影響を受けにくくする
- 冷暖房した空気を保ちやすくし、省エネにつながることが期待できる
- 窓表面の冷えを抑えることで、条件によって結露の軽減が期待できる
- 窓が二重になることで、屋外からの騒音や室内からの音漏れの軽減が期待できる
- 窓の構成によっては、防犯面で侵入に対する抑止につながる場合がある
子どもがリビングで長い時間を過ごすご家庭では、単に「暖房を何度にするか」だけではなく、冷暖房に過度に頼らなくても室温を保ちやすい住まいに近づけることも一つの選択肢です。
窓際に子どもの遊び場や学習スペースがあるご家庭では、窓周辺の環境を確認してみるとよいでしょう。
内窓を付ければ、昼の暑さもすべて解決する?
ここは大切なので、メリットだけではなく正直にお伝えします。
内窓を設置すれば、どの住宅でも昼間の暑さが完全になくなるわけではありません。
暑さの原因には外気温だけでなく、太陽からの日射があります。
特に日差しの強い窓では、窓の断熱性能を高めることに加えて、ガラスの種類やカーテン、ブラインド、外付けの日よけなど、日射を抑える方法を組み合わせた方が適している場合があります。
一方、冬場は太陽熱を室内へ取り込みたいケースもあります。
つまり、「高性能な窓なら何でもよい」という話ではありません。
窓の方位、リビングの使い方、夏と冬のどちらの悩みが大きいか、日当たりなどを見ながら選ぶことが重要です。
私は、すべての窓を一律に同じ仕様にするよりも、ご家庭が実際に困っている場所を確認して優先順位を決めることが大切だと考えています。
内窓のデメリットも知っておきましょう
内窓には多くのメリットがありますが、設置前に知っておいていただきたい注意点もあります。
- 窓を開けるときに2回開閉する必要がある
- 窓が増えるため掃除する場所も増える
- 内窓を取り付けるための設置スペースが必要
- 既存窓の形状によっては、そのまま取り付けることが難しい場合がある
- 窓の使い方によっては、開閉の手間が気になる場合がある
毎日出入りする掃き出し窓なのか、ほとんど開けない窓なのかでも使い勝手は変わります。
だからこそ、断熱性能の数字だけではなく、工事後に家族がどう使うのかまで考えて選ぶことが重要です。
工事は比較的短時間。子育て世帯にも検討しやすい窓リフォーム
内窓リフォームの特徴の一つが、大がかりな工事になりにくいことです。
窓数や窓の状態、施工条件によって変わりますが、内窓の設置は1時間から半日程度で施工できるケースがあります。
壁を大規模に壊して家全体を改修する工事と比べると、日常生活への影響を抑えながら取り組みやすい断熱リフォームの一つです。
ただし、窓枠の状態や設置スペースによっては追加の部材や工事が必要になることがあります。正確な施工内容については現地確認が必要です。
子どものためだからこそ「家中全部」ではなく優先順位を考える
「子どものために断熱したい」と考えると、家中の窓をすべて工事した方がいいのでは、と感じる方もいらっしゃいます。
もちろん住宅全体の断熱性能を考えれば、複数の窓を改善することには意味があります。
しかし、ご予算や暮らし方によっては、無理にすべてを一度に工事する必要はありません。
例えば、次のような順番で考える方法があります。
- 家族が長時間過ごすリビング
- 子どもが眠る寝室・子ども部屋
- 冬の温度差が気になる脱衣所
- 結露や冷え込みが特に気になる窓
「どの商品を付けるか」より先に、家族がどこで、何時ごろ、何に困っているのかを整理することが、失敗しにくい窓リフォームにつながります。
エコマド工房が目指しているのも、窓をたくさん販売することではありません。
私たちのビジョンは「断熱で日本を変える」ことです。そのために大切なのは、ご家庭に必要な断熱を考え、家族が自宅で心地よく過ごせる時間を増やしていくことだと考えています。
窓・建材・建物断熱に24年以上携わってきた経験から
私は2000年から窓・建材・住宅業界に携わり、LIXILでは営業所長も経験してきました。現在まで、窓・建材・建物断熱の分野に24年以上携わっています。
長くこの仕事をしていると、「性能が高い商品を選べば、それだけで正解」というほど住宅は単純ではないことを感じます。
同じ福岡市内でも、戸建てかマンションか、窓の方位、大きさ、築年数、日当たり、家族構成、生活時間によって必要な対策は変わります。
特に子育て中のご家庭では、朝の支度、昼間の遊び、お昼寝、夕食、入浴、就寝と、時間帯によって家族がいる場所も変化します。
私たち専門店の知識は、お客様より難しい言葉を知っていることを示すためにあるのではありません。
「このご家庭なら、どこから改善すると暮らしが楽になるのか」を整理し、工事後の失敗をできるだけ防ぐために使うものだと考えています。
2026年は窓断熱リフォームに国の補助金を活用できる可能性があります
2026年度は、国の「先進的窓リノベ2026事業」が実施されています。
環境省が公表している制度では、高い断熱性能を持つ窓への改修について、対象となる工事費の一部を定額で補助し、1戸あたりの補助上限は100万円とされています。
内窓設置も対象工事の一つですが、すべての内窓工事が自動的に対象になるわけではありません。対象製品や性能、工事内容などの要件を満たす必要があります。
また、一般消費者が直接申請する制度ではなく、登録された「窓リノベ事業者」が交付申請や補助金の還元を行う仕組みです。
補助金は、必要な工事の負担を軽くするための手段です。
「補助金が出るから窓を工事する」のではなく、まずは「リビングの朝の寒さを改善したい」「昼の窓際の暑さが気になる」「子どもが過ごす場所をもう少し快適にしたい」といった暮らしの悩みを整理してください。
そのうえで必要な工事が補助対象になるのであれば、制度を上手に活用する。この順番が大切だと思います。
※補助金について
補助額は窓の大きさ、性能、工事方法などによって異なり、上限100万円がすべての方に支給されるわけではありません。対象条件や受付状況も確認が必要です。先進的窓リノベ2026事業は予算上限に達し次第、交付申請の受付が終了します。工事をご検討の際は最新の制度内容をご確認ください。
まとめ|室温調整で大切なのは「冷暖房+窓+日射」を一緒に考えること
朝晩は寒いのに、昼になると暑い。そんな季節の変わり目は、エアコンの設定温度だけで室内環境を整えようとすると、調整が難しくなりがちです。
まずは、次のポイントを確認してみてください。
- 子どもが実際に過ごす場所の温度を確認する
- 寒い時間帯は日射を上手に活用する
- 昼に暑くなったら暖房を止め、条件がよければ換気する
- 空気を循環させ、リビング内の温度差を抑える
- 窓際だけ暑い・寒い場合は窓の断熱性能を確認する
- 強い日射が原因なら、断熱だけでなく日射対策も考える
内窓・二重窓は、断熱、結露軽減、防音、省エネなど複数の効果が期待できる選択肢ですが、どの住宅にも同じ仕様が適しているわけではありません。
大切なのは、窓の性能値だけを見るのではなく、「子どもが朝から夕方まで過ごすリビングを、どうしたら心地よい場所にできるか」という暮らしから考えることです。
2026年度も国の補助金制度の継続が決定しました。
補助金の申請には登録事業者との契約が必要となり、予算に達し次第終了となります。
福岡では、条件により最大100万円の補助金を活用できる可能性があります。
この補助金を上手に活用し、2026年中に住まいの快適性を高めてみませんか。福岡で窓リフォームをご検討中の方は、ぜひエコマド工房へご相談ください。
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