みなさんこんにちは。LIXIL窓マイスター、東京の窓リフォーム専門店「エコマド工房」の塩田です。
本日は、元LIXIL営業所長をしていた知識と経験から、東京の窓リフォームで考えたい「朝晩は涼しいのに昼は暑い、9月の室温差に振り回されない家づくり」について、詳しく細部まで解説をさせていただきます。
最近ではLIXILの全国大会でセミナーもさせていただいています。是非最後までご覧いただければ幸いです。
9月に入ると、朝晩は少しずつ秋らしさを感じる一方で、日中はまだ暑い日があります。
「朝は涼しかったのでエアコンを止めたのに、昼になるとリビングが暑い」
「外はそれほど暑く感じないのに、家の中に熱がこもっている」
「西日の入る部屋だけ夕方まで暑さが残る」
このような経験をされている方も多いのではないでしょうか。
実は、秋が近づいて外気温が下がり始めても、窓から入る日射や建物に蓄えられた熱の影響によって、室内では暑さを感じることがあります。
今回は、9月の住まいで感じやすい室温差の理由と、窓の断熱・日射対策を中心に、快適な室内環境をつくる考え方をお伝えします。
9月は「外が涼しい=家の中も涼しい」とは限りません
9月の住まいで難しいのが、時間帯によって環境が大きく変わることです。
朝は外の空気が涼しく、「もう秋だな」と感じる日でも、太陽が高くなるにつれて窓から日射が入り、室温が上がることがあります。
特に注意したいのは、次のような部屋です。
- 大きな窓のあるリビング
- 西向きの窓がある部屋
- 日当たりの良いマンション
- 最上階など屋根からの熱の影響を受けやすい住戸
- 日中に留守にして窓を閉め切っている住まい
東京都内ではマンションや住宅が密集している地域も多く、窓を開ければ必ず快適になるとも限りません。交通騒音や防犯、プライバシーなどの理由で、長時間窓を開けにくいご家庭もあると思います。
そのため、9月の暑さ対策では「外気温」だけを見るのではなく、「家の中にどこから熱が入っているか」を考えることが大切です。
昼の室温が上がる原因の一つが「窓からの日射」です
住宅の暑さを考えるとき、窓は重要なポイントです。
窓は外の景色や光を取り込む大切な部分ですが、壁と比べて熱の影響を受けやすい部分でもあります。
日差しが窓ガラスを通って室内へ入ると、床や家具などが暖められます。その熱が室内に残ることで、外の気温が下がってきても「部屋だけ暑い」という状態になることがあります。
特に西日は太陽の位置が低くなるため、窓の奥まで日差しが入りやすくなります。
夕方に帰宅したとき、外よりも室内のほうがムッと暑く感じる場合は、窓からの日射や建物に蓄積した熱が影響している可能性があります。
ただし、暑さの原因は窓だけではありません。屋根、外壁、換気状況、住宅の断熱性能、階数、方位などによっても変わります。
そのため「内窓を付ければ、すべての暑さが解決する」と考えるのではなく、どこから熱が入っているのかを整理して対策することが重要です。
9月こそ「断熱」と「日射対策」を分けて考えましょう
私は窓・建材・建物断熱の分野に24年以上携わってきましたが、暑さ対策のご相談では「断熱」と「日射対策」を一緒に考えることが大切だと感じています。
断熱は、室内と屋外の熱の移動を抑えやすくする考え方です。
一方の日射対策は、太陽から入ってくる熱そのものを抑える考え方です。
例えば、既存窓の内側にもう一つ窓を設置する内窓は、既存窓との間に空気層ができることで、窓まわりの断熱性能向上が期待できます。
しかし、強い西日が直接入る窓の場合には、内窓だけではなく、ガラスの仕様や外付けの日よけなども含めて検討したほうがよい場合があります。
大切なのは、商品を先に決めることではありません。
「何時ごろ、どの部屋が、どのように暑いのか」を確認して、その原因に合った方法を選ぶことです。
内窓・二重窓は9月だけでなく冬にも役立つ対策
東京で窓断熱リフォームを検討するとき、有力な選択肢の一つが内窓(二重窓)です。
LIXILの「インプラス」などの内窓は、現在ある窓を撤去するのではなく、その室内側に新しい窓を取り付けます。
既存窓と内窓の間に空気層ができることで、室内外の熱移動を抑えやすくなります。
期待できる主なメリットとしては、次のようなものがあります。
- 断熱性の向上:外気の影響を受けにくい室内環境づくりに役立つ
- 冷暖房効率の改善:冷房・暖房で整えた室温を保ちやすくする
- 結露の軽減:窓表面の冷え込みを抑えることで結露軽減が期待できる
- 防音性の向上:窓が二重になることで外からの音や室内からの音漏れを軽減しやすい
- 省エネ:冷暖房負荷を抑えることでエネルギー消費の削減につながる可能性がある
9月の昼間の暑さをきっかけに窓を見直しても、メリットを期待できるのは秋だけではありません。
その先には東京の冬があります。
朝起きたときの窓際の冷え込みや、リビングと廊下・脱衣所などの温度差が気になっているご家庭では、窓断熱を秋のうちに検討しておくことにも意味があります。
東京のマンションでも内窓が選択肢になりやすい理由
東京都ではマンションにお住まいの方から、窓リフォームについてご相談いただくこともあります。
マンションの場合、一般的に既存の外窓やサッシは共用部分として扱われることが多く、個人の判断だけでは交換できないケースがあります。
一方、室内側に取り付ける内窓は専有部分側の工事として認められるケースもあり、マンションの窓断熱で検討しやすい方法の一つです。
ただし、ここは非常に重要ですが、マンションごとに管理規約や工事細則が異なります。
内窓だから無条件に施工できると考えず、工事前に管理規約を確認し、必要に応じて管理組合や管理会社へ申請・確認を行ってください。
また、高層階では搬入方法や作業条件などの確認が必要になることもあります。
エコマド工房では、単に「この製品なら付きます」と考えるのではなく、建物や窓の状態、暮らし方を確認しながら判断することを大切にしています。
内窓にもデメリット・注意点があります
内窓は非常に有力な断熱リフォームですが、良いことばかりではありません。
契約前に知っていただきたい代表的な注意点があります。
- 窓を開ける際に、既存窓と内窓の2回開閉する必要がある
- 掃除する窓が増える
- 内窓を取り付けるためのスペースが必要
- 窓の形状や既存枠の状態によって施工方法が変わる
- 窓以外からの熱の影響が大きい住宅では、窓だけで十分な改善にならない場合がある
特に、頻繁に出入りする掃き出し窓などでは「毎日2回開け閉めするのが気にならないか」という生活動線まで考えておくことをおすすめします。
私は、補助金が使えるからという理由だけで、無理にすべての窓を工事する必要はないと考えています。
例えば、昼間に暑くなるリビング、冬に冷えやすい寝室、結露が多い部屋など、暮らしの悩みが大きい窓から優先するという方法もあります。
窓を売ることが目的ではなく、その工事によってご家族の暮らしが本当に快適になるかどうかが大切です。
工事は比較的短時間。暮らしへの負担を抑えやすいのも特徴です
内窓リフォームは、大規模な断熱改修と比較すると工事による生活への負担を抑えやすいことも特徴です。
窓の数や大きさ、形状、施工条件によって変わりますが、一般的な内窓工事では、1窓あたり比較的短時間で施工でき、複数窓でも半日程度で完了できるケースがあります。
ただし、実際の工事時間は現場条件によって変わります。窓枠の状態や設置スペースによって追加作業が必要になることもありますので、現地調査で確認することが大切です。
9月の室温差対策は「エアコンを使わないこと」が目的ではありません
省エネというと、「できるだけエアコンを使わないほうがいい」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、暑い日に無理をして冷房を我慢する必要はありません。
窓断熱の目的は、冷暖房を使わなくすることではなく、必要なときに冷暖房を適切に使いながら、外から受ける熱の影響を小さくし、快適な室温を保ちやすくすることです。
朝は自然の風を利用し、気温や湿度が上がってきたら冷房を使用する。強い日差しが入る時間帯にはカーテンやシェードなどを活用する。
そして、住宅そのものの断熱性能を改善して、冷暖房でつくった快適な環境をできるだけ維持しやすくする。
設備と住宅性能を対立させるのではなく、上手に組み合わせることが大切です。
東京都の窓リフォームは2026年度の補助制度も確認しましょう
2026年度も、国では住宅の省エネリフォームを支援する制度が実施されています。
高断熱窓への改修を対象とする「先進的窓リノベ2026事業」では、内窓設置も一定の性能要件などを満たす場合に補助対象となります。住宅については1戸あたりの補助上限が100万円とされています。
また東京都でも、2026年度(令和8年度)の既存住宅における省エネ改修を対象とした助成事業が実施されており、高断熱窓などが対象となる制度があります。
さらに、東京都内では市区町村が独自の制度を設けている場合があります。
そのため、ご自宅の所在地や工事内容、各制度の条件によっては、国・東京都・市区町村の3制度併用を検討できる可能性があります。
ただし、「制度が3つある=同じ工事費に対して無条件に3つの補助金を受け取れる」という意味ではありません。
制度ごとに対象者、対象製品、対象工事、申請時期、併用条件などが定められており、同一経費への重複助成が認められない場合もあります。
東京都では条件により、最大400万円+αの補助金を活用できる可能性がありますが、これはすべての住宅で受け取れる金額ではありません。
補助金は工事をする目的ではなく、必要な断熱リフォームの負担を軽減するための手段です。
「補助額が大きいから工事を増やす」のではなく、まずはご自宅の暑さ・寒さ・結露・騒音など、何を改善したいのかを整理し、そのために必要な工事が補助対象になるかを確認する。この順番をおすすめします。
窓リフォームを検討する前に確認したい5つのポイント
9月の暑さをきっかけに窓リフォームを考える場合、まず次の5点を確認してみてください。
- どの部屋が暑いのか
家全体ではなく、リビング、寝室、子ども部屋など具体的に確認します。 - 何時ごろ暑くなるのか
午前中なのか、正午前後なのか、夕方なのかで日射の影響を推測しやすくなります。 - 窓の方位を確認する
東・南・西・北で日射の入り方は異なります。 - 冬の悩みも一緒に整理する
夏の暑さだけでなく、冬の寒さや結露、防音なども確認すると、窓リフォームの優先順位を決めやすくなります。 - マンションの場合は管理規約を確認する
工事可能な範囲や申請方法を事前に確認しておきましょう。
こうした情報があると、「とにかく全部の窓を工事する」という考え方ではなく、暮らしの困りごとに合わせて優先順位をつけやすくなります。
秋は「冬になる前に窓を確認する」よいタイミングです
9月は、真夏の暑さが少し落ち着き始める一方で、日中には夏の名残を感じる時期です。
この時期に「昼だけ部屋が暑い」「夕方まで熱が残る」と感じるなら、ぜひ窓の方位や日射の入り方を確認してみてください。
そして同時に、昨年の冬を思い出してみてください。
窓際が寒かった、朝の結露掃除が大変だった、寝室が冷えた、暖房をつけても足元が寒かったという悩みがあったなら、秋は窓断熱を検討する一つのタイミングです。
エコマド工房が目指しているのは、単に窓を販売することではありません。
私たちは「断熱で日本を変える」というビジョンのもと、窓の断熱を通じて、暑さや寒さに振り回されにくく、ご家族が自宅で心地よく過ごせる時間を増やしたいと考えています。
窓リフォームをするべきか迷っている段階でも問題ありません。
「自宅の場合は内窓が合うのか」「西日対策なら別の方法がよいのか」「マンションだけれど施工できるのか」といったところから、一つずつ確認していくことが大切です。
2026年度の補助金を活用した東京の窓リフォームもご相談ください
2026年度も国の補助金制度の継続が決定しました。
補助金の申請には登録事業者との契約が必要となり、予算に達し次第終了となります。
東京都では、国・東京都・市区町村の3制度併用ができる可能性があります。条件により、最大400万円+αの補助金を活用できる可能性があります。
エコマド工房では、国・東京都・市区町村の各補助金について、お客様の負担が少なくなるよう、制度に応じた申請手続きや必要書類の作成を支援しています。
申請主体や支援内容は、自治体や制度により異なります。
これらの補助金を上手に活用し、2026年中に住まいの快適性を高めてみませんか。東京都で窓リフォームをご検討中の方は、ぜひエコマド工房へご相談ください。
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