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2026-08-29

真空ガラスと内窓は併用できる?葛飾区マンションの施工実例で解説

真空ガラスと内窓は併用できる?

内窓を調べていると、ガラスそのものを断熱性の高いものに替える方法も出てきます。真空ガラスと呼ばれるものです。内窓と真空ガラス、どちらかを選ぶものだと思われがちですが、実際には同じ住まいで両方を使うことがあります。この記事では、当社が東京都葛飾区で行った、内窓と真空ガラスを組み合わせた施工事例をもとに、なぜ併用するのか、どんな窓でどちらを選ぶのかを整理します。

株式会社エコマド工房(窓と建物の断熱に特化したリフォーム専門店)

公開日:2026年8月29日/最終更新日:2026年8月29日(本記事は2026年8月時点の情報です)
読了時間:約9分

内窓と真空ガラスは、併用できるのですか?

併用できます。当社が東京都葛飾区白鳥の築23年のマンションで行った工事では、LIXILのインプラス(内窓)と日本板硝子のスペーシア(真空ガラス)を組み合わせて採用しました。総額は63万円、工期は1日です。

内窓と真空ガラスは、どちらも窓の断熱性を高めるための方法ですが、手の入れ方がまったく違います。まずここを分けて理解すると、併用という選択が自然に見えてきます。

内窓と真空ガラスの違い

同じ「窓の断熱」でも、変えている場所が異なります。


内窓真空ガラス
何をするか既存の窓の内側にもう一枚の窓を足す既存の窓のガラスだけを入れ替える
窓の枚数2枚(二重窓になる)1枚のまま
空気層既存窓との間に空気の層ができるガラスの中に真空の層がある
見た目の変化室内側に窓が一枚増えるほとんど変わらない
開け閉め内窓と既存窓の2回になるこれまでどおり1回

出典:当社の施工実務にもとづく整理(2026年8月時点)

内窓は「窓を足す」方法、真空ガラスは「ガラスを替える」方法です。足せない窓ではガラスを替え、足せる窓では内窓を選ぶ、という使い分けができます。

葛飾区白鳥の事例では、この二つを一つの住まいの中で組み合わせました。すべての窓を同じ方法でそろえるのではなく、窓ごとに向いている方法を選んだ結果です。

内窓が二重窓と呼ばれるのは、既存の窓と合わせて窓が二枚になるからです。この二枚のあいだにできる空気の層が、外の熱を室内に伝えにくくします。一方の真空ガラスは、二枚のガラスのあいだの空気を抜いて真空にしたもので、ガラス一枚の厚みのなかに断熱の仕組みが収まっています。

つまり、内窓は窓と窓のあいだに層をつくり、真空ガラスはガラスの中に層をつくります。どちらも「層で熱を止める」という点では同じ考え方で、その層をどこに置くかが違うだけです。

どちらか一方が優れているという話ではありません。窓の条件に対して、層をどこに置くのが無理がないかという話です。この視点で見ると、住まいの中で方法が分かれるのはむしろ自然なことだと分かります。

なぜ、ひとつの住まいで両方を使うのですか?

窓によって条件が違うからです。内窓を入れる奥行きが取れない窓、開け閉めの回数を増やしたくない窓、動線上どうしても手前に出したくない窓では、ガラスの交換が向きます。

住まいの中の窓は、同じ形をしていません。掃き出し窓、腰高窓、小さな採光窓、浴室の窓。それぞれ使い方も条件も違います。

窓の条件による選び分けの目安

現地調査で実際に見て判断します。

窓の条件向いている方法理由
窓枠に十分な奥行きがある内窓空気層ができ、断熱と防音の両方に働きます
窓枠の奥行きが取れない真空ガラス窓を足さずにガラスだけを替えられます
毎日何度も開け閉めする真空ガラス開閉の手間が増えません
音も同時に抑えたい内窓二重構造になることで音にも働きます
窓の手前に家具や動線がある真空ガラス室内側に出っ張りが出ません

出典:当社の施工実務にもとづく整理(2026年8月時点)/建物の条件により異なります。

開け閉めの回数は見落とされがちです

内窓を付けると、その窓を開けるときに内窓と既存窓の二回操作することになります。年に数回しか開けない窓なら気になりませんが、毎日出入りする掃き出し窓や、換気のために何度も開ける窓では、この手間が生活の負担になることがあります。

逆に、開けない窓であれば内窓の効果を素直に受け取れます。ここは断熱の理屈ではなく、暮らし方の話です。現地調査で「この窓は何回開けますか」とお聞きしているのは、このためです。

もうひとつ、窓の位置も判断に効きます。たとえば台所の勝手口まわりや、洗面所の小さな窓は、開ける頻度は少なくても人が通る動線に近いことがあります。ここに窓を足すと、身体が当たる、掃除がしにくいといった小さな不便が毎日続きます。数字に表れない要素ですが、住み始めてからの満足度を左右します。

反対に、寝室やリビングの大きな窓は、内窓の効果がもっとも出やすい場所です。生活時間が長く、外との温度差を感じやすく、外の音も入ってきます。ここは内窓で二重にしたほうが、断熱と防音の両方に働きます。

換気の習慣も判断材料になります。毎朝すべての窓を開けて空気を入れ替える暮らし方であれば、開閉の手間は無視できません。一方、空調と換気設備で室内環境を保っている住まいでは、窓を開ける回数そのものが少なく、内窓の手間はほとんど気になりません。

葛飾区の事例では、実際にどう組み合わせたのですか?

築23年のマンションで、内窓はLIXILインプラスのプレシャスホワイト、ガラスは日本板硝子のスペーシアを採用しました。総額63万円、工期1日で完了しています。

東京都葛飾区白鳥の施工事例

当社が公開している施工事例(東京)から。

項目内容
工事場所東京都葛飾区白鳥・築23年のマンション
総額63万円
工期1日
採用製品LIXILインプラス(プレシャスホワイト)/日本板硝子 スペーシア(真空ガラス)

出典:東京都葛飾区白鳥の施工事例(自社集計・2026年8月時点)/窓の数・サイズ・住まいの条件により異なり、同額を保証するものではありません。

総額63万円という金額は、当社の東京での施工事例8件のなかでは中ほどにあたります。もっとも少ないものは40万円、もっとも多いものは350万円(窓の交換と玄関ドアの交換を含む工事)です。

工期が1日で収まったのはなぜか

内窓の設置とガラスの交換を同じ日にまとめています。どちらも既存のサッシ枠を壊さずに行える工事のため、解体を伴う工事に比べて時間がかかりません。当社の東京での施工事例8件のうち6件は工期1日で完了しています。

この住まいでは、内窓を入れる窓と、ガラスだけを替える窓が分かれました。同じマンションの同じ住戸の中でも、窓の大きさや使い方が違うためです。すべてを内窓でそろえる、あるいはすべてをガラス交換でそろえるという進め方もできますが、窓ごとに向いた方法を選ぶほうが、費用と効果の釣り合いが取りやすくなります。

築23年という年数は、窓まわりの造作という点では扱いやすい部類です。当社が東京で施工した事例には築42年や築57年のマンションもあり、そちらでは窓枠の寸法が上下左右でわずかに違っているといったことが出てきます。築年数が上がるほど、採寸と下地の造作に時間をかけることになります。

色はプレシャスホワイトを選ばれています。当社の東京の事例では、ライトウッド、ショコラーデ、グレイジュなど、部屋の雰囲気に合わせて選ばれることが多く、白系は壁になじませたいときによく選ばれる色です。

費用の考え方は、どう違うのですか?

内窓は窓1か所ごとの製作と取り付け、真空ガラスはガラスの面積で費用が決まります。大きな窓ほどガラス交換の比重が上がり、小さな窓では内窓のほうが選びやすくなる傾向があります。

金額の内訳を推測でお示しすることはできませんが、費用がどこで動くのかという構造はお伝えできます。

費用が動く要因

どちらの方法も、窓の大きさと数で変わります。

方法主に効く要因
内窓窓の数、窓の大きさ、ふかし枠などの下地の造作の有無
真空ガラスガラスの面積、既存サッシの構造、ガラスの搬入のしやすさ

出典:当社の施工実務にもとづく整理(2026年8月時点)

住まい全体で見たとき、どちらか一方にそろえるより、窓ごとに向いた方法を選んだほうが、同じ予算でも効果の出方が変わります。葛飾区の事例で二つを組み合わせているのは、この考え方によるものです。

どちらの方法でも、断熱の効果はガラスと枠の構成で決まります。色や見た目の選択は性能とは別の話ですので、お好みで選んでいただけます。

もう一点、後から窓を足せるかどうかという違いもあります。内窓は今回対象にしなかった窓へ、あとから追加することができます。ガラスの交換も同じく後からできますが、いずれの場合も現地調査からやり直しになります。最初にすべてを決めきる必要はありませんが、将来どこまでやりたいかを伝えておくと、順番を組みやすくなります。

予算の考え方としては、効果を感じやすい窓から始めるのが確実です。生活時間の長い部屋の、大きな窓。ここに手を入れると、体感の変化がはっきり出ます。小さな窓を数多くそろえるより、大きな窓を先に押さえるほうが、同じ金額でも実感につながりやすくなります。

見積もりを見るときは、窓ごとに何を採用しているかが分かる形になっているかを確認してください。方法が混ざる工事では、どの窓にどちらを使ったのかが読み取れることが大切です。

どちらを選ぶかは、どうやって決めればよいですか?

窓ごとに、奥行き・開け閉めの頻度・音の悩みの有無の三つを見ます。この三つが分かれば、どちらが向いているかはおおよそ決まります。

ご自身で完全に判断する必要はありませんが、次の三つを窓ごとに整理しておいていただくと、現地調査での話が早く進みます。

窓ごとに整理しておきたいこと

メモ書き程度で構いません。

見ること判断への効き方
窓枠の奥行き内窓が入るかどうかの前提になります
1日に何回開けるか開閉の手間を許容できるかを決めます
音が気になるか気になるなら内窓が向きます
窓の前に物があるかあるなら室内側に出ない方法を検討します

出典:当社の施工実務にもとづく整理(2026年8月時点)

夏に室内へ入ってくる熱のうち大きな割合は窓や開口部からです。どちらの方法を選んでも、手を入れているのは同じ「熱の入り口」です。方法の違いは効果の有無ではなく、その住まいに合うかどうかの違いだとお考えください。

当社は東京23区全域と、武蔵野市・三鷹市・調布市・狛江市などの近郊に対応しています。窓ごとに方法を分ける提案もしていますので、まとめてご相談いただけます。

判断に迷ったときは、その窓を「開ける窓」と「開けない窓」に分けてみてください。開けない窓は内窓の効果を素直に受け取れます。開ける窓は、開閉の手間をどこまで許容できるかで決まります。この二分だけでも、方法はかなり絞り込めます。

なお、どちらの方法を選んでも、既存のサッシは残ります。建物の外から見た姿は変わりません。マンションで外観の統一が定められている場合でも、この点は問題になりにくい工事です。

窓の写真は、正面からの1枚と、窓枠の奥行きが分かる斜めからの1枚があると判断しやすくなります。窓の前に家具がある場合は、その状態のまま撮っていただくほうが実情に合った提案ができます。

内窓と真空ガラスは、どちらのほうが断熱性が高いのですか?

一概には言えません。内窓は既存の窓との間に空気層ができるため、二重構造としての効果が出ます。真空ガラスはガラス自体の性能を上げます。どちらが向くかは窓の条件によって変わりますので、現地調査で判断しています。

同じ部屋で内窓と真空ガラスを混ぜても大丈夫ですか?

問題ありません。当社が東京都葛飾区で行った工事でも、内窓と真空ガラスを組み合わせて採用しています。窓ごとに条件が違うため、部屋単位でそろえる必要はありません。

真空ガラスに替えると見た目は変わりますか?

既存のサッシはそのまま残り、ガラスだけを入れ替えるため、見た目はほとんど変わりません。室内側に窓が増えることもないため、窓まわりの印象を変えたくない場合に向いています。

内窓と真空ガラスを両方入れることはできますか?

同じ窓に両方を入れることは通常行いません。窓ごとにどちらかを選びます。住まい全体で見たときに、窓によって方法が分かれるという形になります。

工事の日数は、方法によって変わりますか?

どちらも既存のサッシを壊さずに行う工事のため、大きくは変わりません。当社の東京での施工事例8件のうち6件は工期1日で完了しています。窓の数が多い場合は2日になることがあります。

窓ごとに向いた方法をご提案します

内窓が向く窓、ガラスの交換が向く窓は、現地調査で見れば分かります。窓の写真をお送りいただければ、おおよその見当をお伝えできます。東京23区と近郊に対応しています。

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出典・参照