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2026-08-26

内窓は手すりや網戸と干渉する?納まりの確認点を東京の例で解説

内窓は手すりや網戸と干渉する?

内窓は、いま付いている窓の内側にもう1枚の窓を足す工事です。そのため、窓まわりにすでにあるもの――手すり、網戸、框、クレセント――との取り合いが仕上がりを左右します。この記事では、実際に「取り合いが難しい工事だった」と東京のお客様が書いてくださった例をもとに、どこで干渉が起きるのか、起きそうなときに何をするのかを整理します。契約前にご自身で確認できる点もお伝えします。

株式会社エコマド工房(窓と建物の断熱に特化したリフォーム専門店)

公開日:2026年8月26日/最終更新日:2026年8月26日(本記事は2026年8月時点の情報です)
読了時間:約9分

内窓は、既存の手すりや網戸と干渉することがあるのですか?

あります。窓の内側に取り付ける工事のため、室内側に出ている手すりや、窓枠の奥行きが足りない場所では取り合いの検討が必要になります。当社が東京で施工したお客様からも、手すり・網戸・框の納まりが難しい工事だったという声をいただいています。

内窓が既存の窓と別に動くという性質上、干渉が問題になるのは「室内側」です。外側の網戸そのものと内窓がぶつかることはほとんどありません。問題は、窓枠の奥行きと、そこに何が付いているかです。

既存の手すりや網戸、框との納まりなど、いろいろ取り合いが難しい工事だったと思うのですが、きめ細やかに設計していただいた上、ベテランと思しき職人さんたちによる施工もとてもていねいで、無事、完工しました。

エコマド工房 お客様の声(東京)2026年7月投稿

この方はマンションの内窓工事で、事前に不安な点が多かったと書かれています。実際には現地調査を経たうえで設計し、完工しています。干渉が起きうる条件があること自体は珍しくなく、そのうえで納める方法があるということです。

干渉が起きるのは主に四か所です

内窓で取り合いを確認する場所

現地調査で必ず見る箇所です。

場所何が起きるか
窓枠の奥行き内窓の枠を取り付ける奥行きが足りないと、そのままでは設置できません
室内側の手すりバルコニーの手すりではなく、室内側に出ている手すりや面格子と枠が当たることがあります
網戸・雨戸の操作既存の網戸を動かす取っ手や、雨戸のレバーに内窓が重なると操作しにくくなります
クレセント(鍵)既存の鍵の位置に内窓の枠がかかると、鍵の開け閉めがしづらくなります

出典:当社の施工実務にもとづく整理(2026年8月時点)/建物の条件により異なります。

もう少し具体的に言うと、内窓は既存の窓枠の内側に、専用の枠を四方に回してから建具を吊り込みます。つまり、窓の内側を一周ぐるりと使います。その一周のどこかに別のものが出ていると、そこで取り合いを考えることになります。壁付けの棚、後から貼った断熱シートの固定具、エアコンの配管カバーなども、位置によっては検討の対象です。

逆に言えば、窓の一周に何も出ていない標準的な窓であれば、取り合いで悩む場面はほとんどありません。干渉の検討が必要になるのは、窓まわりに手が加えられている窓や、建物の構造上どうしても奥行きが取れない窓に限られます。

どんな窓で、干渉が起きやすいのですか?

窓枠の奥行きが浅い窓、室内側に手すりや面格子が出ている窓、そして既存の窓に後付けの部品が多い窓です。築年数が古い建物ほど、窓まわりに何かが足されていることが増えます。

当社が東京で施工した事例には、築23年から築57年までのマンションが含まれます。築年数が上がるほど、窓まわりに後から手を入れた形跡が出てきます。

干渉が起きやすい条件

当てはまる数が多いほど、現地調査での確認項目が増えます。

条件理由
窓枠の奥行きが浅い内窓の枠を納めるスペースが不足します
室内側に手すり・面格子がある枠の取り付け位置と重なることがあります
後付けの部品が多い断熱シートの固定具や、後から付けた棚などが干渉します
出窓である下部にカウンターがあり、枠の納め方を個別に考えます
エアコンの配管が窓の近くを通っている枠の位置を配管に合わせて調整します

出典:当社の施工実務にもとづく整理(2026年8月時点)

マンションと戸建てで事情が少し違います

マンションは同じ間取りが積み重なっているため、窓まわりの条件も似た形になりやすい建物です。一方、戸建ては窓の種類が家ごとにばらつきます。当社の東京の事例でも、23区内はマンションが中心で、八王子市の戸建てでは窓の交換や玄関ドアの交換を含む工事になっています。

もっとも、干渉の有無は「付けられるかどうか」を決める要素ではなく、「どう納めるか」を決める要素です。当社が東京で施工した事例には築57年のマンションも含まれており、古い建物だから無理ということはありません。条件が多い現場ほど、現地調査で見る項目が増えるとお考えください。

干渉しそうなときは、どうやって解決するのですか?

多くの場合は「ふかし枠」で奥行きを足して納めます。それでも収まらないときは、内窓の種類を変える、対象の窓を変える、既存の部品を移設するといった方法を組み合わせます。

ふかし枠は、窓枠の奥行きが足りないときに、枠を室内側へ延長するための部材です。

内窓は一定の奥行きがないと取り付けられません。既存の窓枠がその奥行きに届かない場合、ふかし枠を足して必要な奥行きを作ります。特殊な工事ではなく、内窓では一般的に使われる部材です。

干渉したときの主な対処

現場の条件に合わせて選びます。

方法どんなときに使うか
ふかし枠を入れる窓枠の奥行きが足りないとき
内窓の種類を変える引違いではなくFIX窓や開き窓にすると収まる場合があります
対象の窓を変える干渉の激しい窓を後回しにし、効果の大きい窓から施工します
既存の部品を移設する後付けの棚や固定具を移して、枠の位置を確保します

出典:当社の施工実務にもとづく整理(2026年8月時点)

当社の東京の事例では、引違い窓だけでなくFIX窓、開き窓、テラスドアを組み合わせて納めているものが複数あります。窓の形を場所ごとに変えることが、干渉を避けながら断熱性を確保する手段になっています。

どの方法を選ぶかは、断熱の効果と暮らしやすさの兼ね合いで決めます。たとえば、干渉を避けるために窓の一部をFIX窓(開かない窓)にすると、断熱の面では有利になりますが、その窓からの出入りや換気はできなくなります。掃き出し窓のように人が通る窓ではこの選択はしませんが、階段の途中にある採光用の窓などでは有効な手です。

また、家じゅうの窓を一度に施工しなければならないわけでもありません。取り合いの難しい窓を後回しにして、生活時間の長い部屋の窓から先に施工するという進め方もできます。内窓は窓1か所ごとに独立して設置できるため、順番を選べるのが利点です。

ふかし枠を入れると、圧迫感が出ませんか?

心配される点ですが、当社の東京のお客様からは「ふかし枠による圧迫感もなく、インテリアも以前と変わりありません」という声をいただいています。奥行きの足し方と色の選び方で、見え方は大きく変わります。

ふかし枠は窓枠を室内側に延ばす部材ですから、理屈のうえでは窓が手前に出てきます。ここが気になって内窓をためらう方は少なくありません。

内窓を設置してすぐに室温が3度下がり、効果に驚いています。(中略)ふかし枠による圧迫感もなく、インテリアも以前と変わりありません。思い切ってお願いして大正解でした。

エコマド工房 お客様の声(東京)2026年7月投稿

実際の見え方は、足す奥行きの量と、枠の色が壁や既存の窓枠となじむかどうかで決まります。当社の東京の事例では、ライトウッド、プレシャスホワイト、ショコラーデ、グレイジュなど、部屋に合わせて色を変えています。

色は断熱性能とは関係のない選択です。性能はガラスと枠の構成で決まるため、見え方の好みで選んでいただいて問題ありません。

実際の圧迫感は、部屋の広さと窓の大きさの関係でも変わります。同じ奥行きを足しても、大きな掃き出し窓のある広いリビングと、小さな窓しかない部屋とでは印象が違います。気になる場合は、現地調査のときに実物の枠の断面をお見せしながらご説明できます。

現地調査では、何を測っているのですか?

窓の内寸と窓枠の奥行き、そして窓まわりにある物の位置です。この三つが分かると、ふかし枠が要るか、どの種類の内窓なら納まるかが決まります。

内窓は既製品をそのまま付ける工事ではなく、窓ごとの寸法に合わせて製作します。そのため、現地調査での採寸が仕上がりを決めます。

現地調査で確認していること

お立ち会いいただくと、その場で疑問を解消できます。

確認することなぜ見るのか
窓の内寸(幅・高さ)内窓の製作寸法を決めます
窓枠の奥行きふかし枠の要否と、必要な奥行きを判断します
手すり・面格子・後付け部品の位置枠と当たらないかを確認します
クレセントと網戸の操作位置設置後に操作しにくくならないかを見ます
カーテンレールの位置内窓が出てくる分の当たりを確認します
搬入経路製品を運び入れられるかを確認します

出典:当社の施工実務にもとづく整理(2026年8月時点)

不安な点は現地調査の前に伝えておくと早いです

手すりがある、出窓である、窓の近くに棚があるといった条件は、写真でお送りいただければ調査前に想定を立てられます。当社の東京のお客様からも、現地調査を経たうえで安心して工事に臨めたという声をいただいています。

採寸は、窓の四辺それぞれで測ります。建物が古くなると、窓枠がわずかに変形していることがあり、上下左右で寸法が異なる場合があるためです。この差を踏まえずに製作すると、取り付けたときに隙間ができたり、逆に入らなかったりします。現地調査に時間をかけるのは、この後戻りを防ぐためです。

契約前に、自分で確認できることはありますか?

あります。窓枠の奥行きを定規で測る、窓まわりに出ている物を写真に撮る、鍵と網戸の操作位置を見ておく。この三つだけでも、相談のときの話が具体的になります。

専門的な判断まで必要はありません。次の三つをご自身で見ておくだけで、見積もりの精度が上がります。

ご相談の前に見ておくと役立つこと

スマートフォンの写真だけでも構いません。

やることどう役立つか
窓枠の奥行きを測るふかし枠が要るかどうかの見当がつきます
窓まわり全体を1枚の写真に撮る手すり・棚・配管の位置が分かります
鍵と網戸の操作を動画で撮る操作しにくくならないかを事前に検討できます

出典:当社の施工実務にもとづく整理(2026年8月時点)

当社は東京23区全域と、武蔵野市・三鷹市・調布市・狛江市などの近郊に対応しています。窓まわりの条件が特殊で断られたことがある、という方のご相談も承っています。

なお、夏に室内へ入ってくる熱のうち大きな割合は窓や開口部からです。取り合いの検討は面倒に見えますが、そこを納めることで、暑さの入り口そのものに手を入れられます。

窓枠の奥行きは、既存の窓のガラス面から室内側の壁までではなく、窓枠の内側に何ミリの平らな面が残っているかを見ます。定規を当てて、まっすぐ測れる部分の長さを控えておいてください。正確でなくても構いません。おおよその数字があるだけで、ふかし枠の要否の見当がつきます。

写真は、窓の正面から1枚と、窓枠の側面が分かる斜めからの1枚があると判断しやすくなります。手すりや棚が写り込むように撮っていただけると、その場で見当をお伝えできることがあります。

手すりがあると内窓は付けられませんか?

付けられないと決まるわけではありません。手すりの位置と窓枠の奥行きによって、ふかし枠で納める、内窓の種類を変えるなどの方法を検討します。当社の東京のお客様にも、手すりや網戸との取り合いがある状態で完工した例があります。

ふかし枠は必ず必要ですか?

必ず必要というわけではありません。既存の窓枠に十分な奥行きがあれば不要です。奥行きが足りない場合に、必要な分だけ足します。現地調査の採寸で判断します。

内窓を付けると網戸が使えなくなりますか?

網戸そのものが使えなくなることは基本的にありません。ただし、内窓を開けてから既存の窓と網戸を操作する形になるため、動作の手順は増えます。操作しやすい位置になるよう、設置前に確認します。

鍵(クレセント)はそのまま使えますか?

既存の鍵はそのまま残ります。内窓を開けた状態で操作する形になります。枠が鍵に近い位置に来る場合は、操作しやすいかを設置前に確認します。

カーテンはそのまま使えますか?

内窓の分だけ窓が室内側に出てくるため、カーテンレールの位置によっては当たることがあります。現地調査で確認し、完了時にも実際に引いてみて当たりがないかを一緒に見ていただいています。

窓まわりの取り合いが心配な方へ

手すりや棚がある、窓枠が浅い、出窓であるといった条件でも、納め方を検討できます。窓まわりの写真をお送りいただければ、そのままご相談いただけます。東京23区と近郊に対応しています。

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出典・参照