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2026-09-09

築40年のマンションの窓の結露は減らせる?できる対策とその限界

築40年のマンションの窓の結露は減らせる

築40年を超えるマンションでは、冬になると窓が濡れる、サッシに水がたまる、カーテンにカビが出るといった悩みが出てきます。窓に手を入れれば結露は減らせるのか。この記事では、結露がなぜ起きるのかという仕組みから整理し、内窓でどこまで変わるのか、どこからは別の対策が要るのかを分けてお伝えします。「必ずなくなります」とは書きません。

株式会社エコマド工房(窓と建物の断熱に特化したリフォーム専門店)

公開日:2026年9月09日/最終更新日:2026年9月09日(本記事は2026年8月時点の情報です)
読了時間:約9分

築40年のマンションで、なぜ結露が起きるのですか?

室内の空気が冷たい面に触れて水になるためです。築年数の古い建物ではアルミのサッシに単板ガラスという構成が多く、窓の室内側の表面が冷えやすい状態にあります。

結露は、空気中に含まれていた水分が、冷たい面に触れて水滴に変わる現象です。冷たい飲み物のグラスの表面が濡れるのと同じ仕組みです。

窓に起きるのは、窓が住まいのなかで最も冷えやすい場所だからです。壁のなかには断熱材が入っていますが、窓はガラスと枠だけで外と接しています。厚みも数センチしかありません。

結露が起きる三つの条件

三つがそろうと結露します。

条件中身
冷たい面がある窓の室内側の表面が冷えている
空気に水分が多い室内の湿度が高い
空気がその面に触れる窓のそばに空気が動いている

出典:当社の施工実務にもとづく整理(2026年8月時点)

この三つのうち、内窓が変えられるのは「冷たい面がある」の部分だけです。湿度と換気は、暮らし方の側の要素です。

築40年を超える建物で結露が起きやすいのは、一つ目の条件が強く出ているためです。アルミのサッシは熱を伝えやすく、単板ガラスは一枚しかありません。外の冷たさがそのまま室内側の表面に届きます。

当社が東京で施工した事例には、築42年と築57年のマンションが含まれます。こうした建物では、窓の構成が結露の起きやすさに直結しています。

同じ建物のなかでも、結露の出方は住戸によって違います。北向きの部屋、外気に接する面が多い角部屋、風の当たり方が強い上層階では、窓の表面が冷えやすくなります。

また、部屋の使い方によっても差が出ます。人が長く過ごす部屋、調理をする台所、入浴後の浴室に近い部屋では、空気中の水分が多くなります。同じ窓でも、置かれている条件が違えば結果は変わります。

内窓を入れると、結露はどう変わるのですか?

室内側の窓の表面が冷えにくくなるため、結露は起きにくくなります。ただし湿度と換気の条件によっては残ることがあります。

内窓を足すと、既存の窓とのあいだに空気の層ができます。この層が熱の移動を抑えるため、室内側にある内窓の表面は、既存の窓ほど冷たくなりません。

さらに、内窓の枠は樹脂でできているものが主流です。金属に比べて熱を伝えにくいため、枠の部分も冷えにくくなります。アルミサッシの枠に水がたまるという状態は、この点で変わります。

内窓を入れたときに変わること・変わらないこと

三つの条件のうち、変えられるのは一つです。

条件内窓での変化
冷たい面がある室内側の表面が冷えにくくなります
空気に水分が多い変わりません(暮らし方の要素です)
空気がその面に触れる変わりません(換気と空気の動きの要素です)

出典:当社の施工実務にもとづく整理(2026年8月時点)

つまり、内窓は結露を減らす方向にはっきり働きますが、湿度が高いまま換気が少なければ、水分の行き場は残ります。その場合、結露が完全になくなるとは限りません。

当社では「内窓を入れれば結露はなくなります」とは申し上げていません。軽減が期待できる、という範囲でお伝えしています。

変化を分かりやすく言うと、内窓を入れたあとに実際に冷えているのは、いちばん外側の既存の窓です。室内の空気が触れるのは内窓のほうで、こちらは空気層に守られて冷えにくくなっています。結露が起きる面が、空気に触れない位置へ移るという理解でよいと思います。

ただし、既存の窓と内窓のあいだの空間に湿った空気が入り込むと、そこで結露することがあります。内窓の建具を長く開けたままにしない、既存の窓が濡れていたら拭き取るといった使い方で抑えられます。

結露が残る場合、何が原因ですか?

室内の湿度が高い、換気が足りない、あるいは窓以外の冷たい面で起きている、のいずれかです。

内窓を入れたあとも結露が気になる場合、原因は窓以外にあることが多くなります。

結露が残るときに見るところ

窓以外の原因を確認します。

見ること考えられること
洗濯物を室内に干していないか水分が大量に室内へ出ています
加湿器の使い方設定が高すぎることがあります
24時間換気が止まっていないか水分が排出されずにたまります
家具の裏や押入れが濡れていないか窓ではなく壁面で結露している可能性があります
部屋の隅にカビが出ていないか空気が動いていない場所で起きています

出典:当社の施工実務にもとづく整理(2026年8月時点)

特に多いのが、24時間換気を止めているケースです。寒いから、音が気になるからという理由で止めてしまうと、室内の水分が外へ出ていきません。

築年数の古いマンションでは、そもそも24時間換気の設備がない建物もあります。この場合は、意識して窓を開ける時間をつくる必要があります。

窓ではなく壁面で結露している場合は、内窓では解決しません。家具を壁から少し離す、押入れの扉を開けて空気を通すといった対策のほうが効きます。

結露の量が季節によって変わるのも手がかりです。真冬だけであれば外気温の影響が大きく、春や秋にも出るようであれば湿度側の要因が疑われます。

窓が濡れる時間帯も見てください。朝だけであれば、夜のあいだに水分がたまったということです。日中も続くようであれば、水分が出続けている状態です。

結露を減らすために、窓以外にできることはありますか?

あります。換気の時間を確保する、洗濯物の室内干しを見直す、家具の配置で空気の通り道をつくる。この三つが基本です。

内窓と組み合わせると効果が出やすい対策を挙げます。工事を伴わないものばかりです。

暮らし方でできる結露対策

内窓とあわせて行うと効果が出やすくなります。

やることなぜ効くか
1日に数回、短時間でも窓を開ける室内の水分を外へ出します
24時間換気を止めない常時、水分が排出されます
洗濯物の室内干しを減らす室内へ出る水分の量が減ります
加湿器の設定を見直す必要以上の加湿を避けられます
家具を壁から少し離す空気が動き、冷たい面に触れ続けるのを防ぎます
朝、窓が濡れていたら拭き取るカビの発生を抑えられます

出典:当社の施工実務にもとづく整理(2026年8月時点)

冬に窓を開けるのは寒いものですが、短時間で構いません。空気を入れ替えるだけであれば、数分でも効果があります。

内窓を入れると、窓を開けたときに冷気が入ってくる不快さも軽くなります。既存の窓を閉めたまま内窓だけを開けるという使い方はできませんが、部屋全体が冷えにくくなるため、換気後の戻りが早くなります。

換気の時間は、朝と入浴後の2回を目安にしていただくとよいと思います。空気中の水分がいちばん多くなるのがこの二つのタイミングです。

結露を拭き取るという対策は地味ですが、カビを防ぐという点では確実です。窓が濡れたまま放置すると、サッシのゴムや窓枠にカビが定着します。ここまで進むと、内窓を入れても見た目の問題は残ります。

なお、結露対策として市販されている吸水テープやシートは、水を受け止めるものであって、結露そのものを止めるものではありません。カーテンや床が濡れるのを防ぐ用途としては役立ちますが、窓の表面が冷えている状態は変わらないため、根本の対策とは分けて考えてください。

築年数が古い建物でも、内窓は設置できますか?

できます。当社が東京で施工した事例には築42年と築57年のマンションが含まれ、それぞれ工期1日と2日で完了しています。

築年数が古い建物で心配されるのは、窓枠が傷んでいないか、寸法が合うかという点だと思います。

当社の東京での施工事例(築年数の古いマンション)

当社が公開している施工事例(東京)から。

工事場所建物総額工期
東京都練馬区氷川台築42年のマンション94万円1日
東京都世田谷区池尻築57年のマンション44万円2日

出典:エコマド工房 施工事例(東京)(自社集計・2026年8月時点)/窓の数・サイズ・住まいの条件により異なり、同額を保証するものではありません。

築57年の事例で工期が2日になっているのは、窓枠の造作に時間をかけたためです。古い建物では窓枠が上下左右でわずかに違う寸法になっていることがあり、そのままでは内窓が納まりません。

この差を踏まえずに製作すると、取り付けたときに隙間ができたり、逆に入らなかったりします。採寸に時間をかけるのは、この後戻りを防ぐためです。

築年数そのものが可否を決めることはありません。窓枠の状態を現地調査で確認したうえで、納め方を検討します。

古い建物では、窓枠の面が平らでない場合や、わずかに傾いている場合もあります。この場合は、ふかし枠という部材で平らな面をつくってから内窓を取り付けます。特殊な工事ではなく、内窓では一般的に使われる部材です。

結露で相談するとき、何を伝えればよいですか?

どの窓が、いつ、どの程度濡れるか。そして換気の習慣です。この二つが分かると、窓の問題か暮らし方の問題かが切り分けられます。

結露の相談では、窓の話だけでは判断がつきません。次の点をお聞かせいただけると、原因の切り分けができます。

ご相談の際に伝えていただきたいこと

メモ書き程度で構いません。

伝えること何が分かるか
どの窓が濡れるか窓の条件の違いが分かります
ガラスだけか、枠まで濡れるか枠からの冷えがどの程度かが分かります
朝だけか、日中も続くか湿度と換気の状態が分かります
24時間換気を使っているか水分の排出経路が分かります
洗濯物を室内に干すか室内へ出る水分の量が分かります
カビが出ている場所空気が動いていない場所が分かります

出典:当社の施工実務にもとづく整理(2026年8月時点)

現地調査では、窓だけでなくこうした点もお聞きしています。内窓を入れても解決しないと判断した場合は、その旨をお伝えします。

夏に室内へ入ってくる熱のうち、大きな割合が窓や開口部からです。結露の相談は冬に増えますが、同じ工事が夏の暑さにも働きます。一年を通した住み心地として考えていただくとよいと思います。

当社は東京23区全域と、武蔵野市・三鷹市・調布市・狛江市などの近郊に対応しています。築年数の古いマンションからのご相談も承っています。

ご相談の際に「結露を止めたい」という目的だけを伝えられると、窓の工事だけで解決するように話が進んでしまうことがあります。実際には暮らし方の要素も大きいので、両方を見て判断するほうが結果につながります。

当社が東京で施工したお客様からは「不安だったことやよくわからないことなど、こちらの質問に丁寧にお答え下さってとても良かったです」という声をいただくこともあります。判断に迷う点は遠慮なくお尋ねください。

内窓を入れれば結露はなくなりますか?

軽減は期待できますが、なくなると言い切ることはできません。結露は室内の湿度、換気、外気温にも左右されるためです。内窓が変えられるのは「窓の表面が冷たい」という条件だけです。

築40年を超えるマンションでも内窓は設置できますか?

できます。当社が東京で施工した事例には築42年と築57年のマンションが含まれ、それぞれ工期1日と2日で完了しています。窓枠の状態は現地調査で確認します。

サッシの枠に水がたまるのですが、変わりますか?

内窓の枠は樹脂でできているものが主流で、金属に比べて熱を伝えにくい性質があります。そのため枠も冷えにくくなり、水がたまる状態は変わることが期待できます。ただし湿度の条件によっては残ることがあります。

内窓を入れたのに結露が残るのはなぜですか?

室内の湿度が高い、換気が足りない、あるいは窓以外の冷たい面で起きている、のいずれかが考えられます。洗濯物の室内干し、加湿器の設定、24時間換気を止めていないかをご確認ください。

カビが出ている場合はどうすればよいですか?

カビは空気が動いていない場所で起きやすくなります。家具を壁から少し離す、押入れの扉を開けて空気を通すといった対策が効きます。窓の結露が原因であれば、内窓で軽減が期待できます。

結露のご相談も承っています

どの窓が、いつ、どの程度濡れるかをお聞かせいただければ、窓の問題か暮らし方の問題かを切り分けてご説明します。窓の写真だけでもご相談いただけます。東京23区と近郊に対応しています。

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お問い合わせフォームからのご相談も承っています。東京オフィスは渋谷区道玄坂にあり、電話(050-5369-1440)でもご相談いただけます。

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