みなさんこんにちは。LIXIL窓マイスター、東京の窓リフォーム専門店「エコマド工房」の塩田です。
本日は、元LIXIL営業所長をしていた知識と経験から、東京の窓リフォームで考えたい「暖房の温度を上げても子どもが寒がるときの、部屋の温度ムラを見直すポイント」について、詳しく細部まで解説をさせていただきます。
最近ではLIXILの全国大会でセミナーもさせていただいています。是非最後までご覧いただければ幸いです。
暖房をつけているのに、なぜ子どもが「寒い」と言うのか?
冬のリビングで暖房をつけているのに、子どもから「寒い」と言われる。そこで設定温度を上げてみても、なぜか足元は冷たいまま……。
東京都のご家庭でも、このようなお悩みは珍しくありません。
こうした場合、暖房器具の能力や設定温度だけを見るのではなく、部屋の中にできている「温度ムラ」を確認してみてください。
例えばエアコン付近では暖かくても、窓際や床付近は冷えていることがあります。大人がソファや椅子に座っている位置ではそれほど寒く感じなくても、床に近い場所で遊んでいる子どもは寒さを感じやすい場合があります。
大切なのは、単純に「設定温度を何度にするか」だけではありません。家族が実際に過ごしている場所を、できるだけ快適な温熱環境に近づけることです。
まず知っておきたい「室温」と「体感」の違い
暖房を使っている部屋では、「室温は十分高いのに寒い」ということがあります。
その理由の一つが、部屋の中で温度が均一になっていないことです。
暖められた空気は上にたまりやすいため、暖房の使い方や住宅の断熱性能などによっては、天井付近と床付近で温度差が生まれます。
さらに冬場は、窓の近くで空気が冷やされることがあります。冷やされた空気が下に流れることで、窓際から床付近に冷気を感じるケースもあります。
そのため、壁に設置された温度計が暖かい温度を示していたとしても、子どもが遊んでいる床付近まで同じ環境になっているとは限りません。
「室温は高いから大丈夫」と判断するのではなく、実際に家族が過ごしている位置がどうなっているかを見ることが重要です。
部屋の温度ムラが起きる主なポイント
暖房をつけても寒い場合、私はまず次のようなポイントを整理して考えることをおすすめしています。
- 窓や窓際が冷えていないか
- 床付近だけ冷たくなっていないか
- 暖房の暖気が部屋全体に届いているか
- ドアや窓などからすき間風を感じないか
- リビングと廊下など、部屋ごとの温度差が大きくないか
- 大きな窓の近くに、子どもの遊び場や座る場所がないか
特に見落とされやすいのが「窓」です。
冬に窓の断熱性能が十分でないと、室内側の窓表面が冷たくなりやすくなります。暖房で室内の空気を暖めても、窓際で熱が逃げやすければ、快適な状態を保ちにくくなります。
つまり、暖房の設定温度を上げ続ける前に、「暖める力」だけでなく「暖かさを逃がしにくい住まいになっているか」を確認することが大切です。
子どもが過ごす「床付近」を実際に確認してみましょう
ご家庭でも比較的簡単にできる確認方法があります。
温度計が一つしかない場合は、いつも測っている場所だけでなく、時間をずらして床に近い位置・窓際・部屋の中央などでも測ってみてください。
可能であれば複数の温度計を使って同じ時間帯に比較すると、温度ムラを把握しやすくなります。
例えば、次の場所を比べてみるとよいでしょう。
- 部屋中央の大人の胸付近
- 子どもが座る床付近
- 掃き出し窓の近く
- 暖房から離れた場所
- 廊下や隣室との境目
こうして比較すると、「部屋全体が寒い」のか、それとも「窓際や床付近だけ寒い」のかを切り分けやすくなります。
ここを確認せずに暖房の設定温度だけを上げても、原因によっては電気の使用量が増える一方で、寒さの感じ方が思ったほど改善しないことがあります。
窓際が寒いなら「コールドドラフト」も確認
冬の窓際で足元に冷たい空気を感じる場合、知っていただきたいのがコールドドラフトです。
これは、窓などで冷やされた空気が下降して床付近へ流れていく現象です。
「窓を閉めているのに、どこからか冷たい空気が来る」と感じる場合、必ずしも外からのすき間風だけが原因とは限りません。窓付近で冷やされた室内の空気が動いている可能性もあります。
特に大きな掃き出し窓の近くにソファや子どもの遊び場があるご家庭では、窓際の冷えが日常の快適性に影響することがあります。
東京都ではマンションにお住まいの方も多く、リビングに大きな窓がある住宅もあります。「暖房は効いているはずなのに窓際だけ寒い」という場合には、暖房設備だけでなく窓の断熱性能も確認してみてください。
暖房温度を上げる前にできる5つの対策
寒いからといって、すぐに窓リフォームをしなければならないわけではありません。まずは費用をかけずにできることから確認しましょう。
- 暖房の風向きを見直す
暖気が天井付近に偏っていないか確認します。 - サーキュレーターなどで空気を循環させる
暖かい空気が一部に偏っている場合は、室内の空気を循環させることで改善する場合があります。 - 窓際と部屋中央の温度を比較する
窓際だけ極端に寒いなら、窓が原因の一つになっている可能性があります。 - カーテンなどを見直す
窓から感じる冷えを抑える方法の一つですが、結露やカビが発生していないかも確認してください。 - 子どもが長く過ごす場所を確認する
同じ室温でも、窓のすぐ近くと部屋中央では体感が異なることがあります。家具の配置を変えられる場合は、それだけでも寒さを感じにくくなる可能性があります。
これらを試しても窓際や床付近の冷えが気になる場合は、そこで初めて住まいの断熱性能そのものを改善する方法を検討するとよいでしょう。
窓の断熱対策として有力なのが「内窓・二重窓」
窓からの冷えを改善したい場合、有力な選択肢の一つが内窓(二重窓)です。
内窓とは、現在ある窓を撤去せず、その室内側にもう一つ窓を設置する方法です。LIXILでは「インプラス」という内窓があります。
既存窓と内窓の間に空気層ができ、窓まわりの断熱性能向上が期待できます。
その結果、冬場は室内側の冷えを抑えやすくなり、暖房した部屋の快適性向上につながります。断熱だけでなく、条件によっては結露軽減、防音、省エネといった効果も期待できます。
代表の塩田は、窓・建材・建物断熱の分野に24年以上携わってきましたが、内窓をご提案するときに大切にしているのは、「とにかく全部の窓に付けましょう」という考え方ではありません。
どの部屋で、誰が、いつ、どのような寒さに困っているのか。まずそこから考えることが大切です。
例えば「子どもが夕方から夜にかけてリビングの床で遊んでいると寒がる」というお悩みなら、まずリビングの大きな窓や、子どもが長く過ごす場所に近い窓から優先順位を考える方法があります。
必要性の高い場所から検討し、その工事に利用できる補助制度があるなら活用する。エコマド工房では、この順序を大切にしています。
内窓にもデメリットや注意点があります
もちろん、内窓を付ければすべての住宅で同じ結果になるわけではありません。
内窓には、次のような注意点があります。
- 窓を開けるときに既存窓と内窓の2回開閉が必要になる
- 窓の掃除をする箇所が増える
- 内窓を取り付けるためのスペースが必要
- 窓の形状や周辺条件によっては設置が難しい場合がある
- 窓以外の断熱性能が低い場合、窓だけでは寒さを十分に改善できないケースがある
- 結露は湿度・換気・建物条件にも左右されるため、完全になくなるとは限らない
また、東京都のマンションでは窓やサッシが共用部分として扱われることがあります。内窓は室内側に設置するため比較的検討しやすい方法ですが、管理規約や管理組合への確認が必要かどうかは、物件ごとに事前確認してください。
製品の性能だけを見るのではなく、ご自宅に施工できるのか、生活上のデメリットを許容できるのかまで含めて判断することが大切です。
内窓工事は比較的短時間で行いやすい窓リフォーム
内窓は既存窓を残して室内側に取り付けるため、比較的短時間で施工しやすいことも特徴です。
窓の数や大きさ、現場条件によって変わりますが、工事時間の目安は1時間から半日程度となるケースがあります。
ただし、窓枠の状態や設置スペース、ふかし枠などの追加部材の必要性によって工事内容は変わります。正確な施工可否や工事時間は現地確認が必要です。
2026年は東京都と国の窓断熱支援制度も確認しましょう
2026年度も、窓の断熱リフォームを対象とする国や東京都の支援制度があります。
国の「先進的窓リノベ2026事業」では、一定の性能要件などを満たす内窓設置や外窓交換などが補助対象となり、住宅では1戸あたり100万円が補助上限です。
また東京都では、既存住宅の高断熱窓などを対象とした「既存住宅における省エネ改修促進事業」が実施されており、2026年度は高断熱窓・高断熱ドアについて1住戸あたり200万円が基本の上限となっています。対象となる防犯断熱窓など、条件によって上限が異なる場合があります。
さらに、お住まいの市区町村で独自制度が設けられている場合には、国・東京都・市区町村の3制度併用ができる可能性があります。
ただし、制度ごとに対象製品、申請時期、契約・施工の条件、同一経費に対する補助の扱いなどが異なります。単純に各制度の上限額を足した金額が必ず受け取れるわけではありません。
東京都では、条件により最大400万円+αの補助金を活用できる可能性がありますが、これはすべての住宅に一律で適用される金額ではありません。ご自宅で実際に利用できる制度と補助額は、工事内容や製品、住宅、自治体などの条件を確認して判断する必要があります。
補助金は、工事をする目的ではありません。
まず家族が何に困っているのかを整理し、必要な工事を考える。その工事が補助対象になるのであれば、費用負担を軽くするために制度を上手に使う。この考え方が大切です。
暖房を強くする前に「寒さの場所」を探してみてください
子どもが「寒い」と言ったとき、つい暖房の設定温度を上げたくなると思います。
もちろん暖房の調整が必要な場合もあります。しかし、何度上げても窓際や床付近が寒いのであれば、暖房だけではなく住宅側に原因がないか確認してみる価値があります。
私がまずおすすめしたいのは、「どこが寒いのか」を家族で確認することです。
部屋中央は暖かいのか。窓際はどうなのか。床付近はどうなのか。朝だけなのか、夜も寒いのか。特定の窓の近くだけ冷えるのか。
ここまで整理できると、暖房の使い方を変えればよいのか、家具配置を見直せばよいのか、窓の断熱リフォームを検討した方がよいのか、判断しやすくなります。
窓を売ることが目的ではなく、ご家族が同じ部屋で心地よく過ごせる時間を増やすことが窓断熱の本来の目的だと、私は考えています。
東京都で窓の寒さにお悩みの方へ
2026年度も国の補助金制度の継続が決定しました。
補助金の申請には登録事業者との契約が必要となり、予算に達し次第終了となります。
東京都では、国・東京都・市区町村の3制度併用ができる可能性があります。条件により、最大400万円+αの補助金を活用できる可能性があります。
エコマド工房では、国・東京都・市区町村の各補助金について、お客様の負担が少なくなるよう、制度に応じた申請手続きや必要書類の作成を支援しています。
申請主体や支援内容は、自治体や制度により異なります。
これらの補助金を上手に活用し、2026年中に住まいの快適性を高めてみませんか。東京都で窓リフォームをご検討中の方は、ぜひエコマド工房へご相談ください。
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