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2026-09-17

内窓の色の選び方|インテリアとなじませる考え方と東京の実例から

内窓の色の選び方

内窓を決める段階で、意外と時間がかかるのが色の選択です。断熱の性能とは関係がないぶん、正解がありません。この記事では、当社が東京で施工した事例で実際に選ばれた色を挙げながら、部屋になじませる考え方を整理します。色見本だけで決めると外しやすい理由と、その回避の仕方もあわせてお伝えします。

株式会社エコマド工房(窓と建物の断熱に特化したリフォーム専門店)

公開日:2026年9月17日/最終更新日:2026年9月17日(本記事は2026年8月時点の情報です)
読了時間:約9分

内窓の色は、性能に関係しますか?

関係しません。断熱の性能はガラスと枠の構成で決まります。色は見え方の好みで選んでいただけます。

最初にここをはっきりさせておきます。色を変えても断熱性は変わりません。

断熱性を決めている要素

色はこの中に含まれません。

要素効き方
ガラスの種類単板か複層か、Low-E膜が付いているかで大きく変わります
枠の材質樹脂は熱を伝えにくく、アルミは伝えやすい性質があります
既存窓との空気層内窓と既存窓のあいだにできる層が働きます
枠の色断熱性には関係しません

出典:当社の施工実務にもとづく整理(2026年8月時点)

つまり、色は完全に見え方の問題です。迷ったら好みで決めていただいて構いません。

ただ、内窓は室内側に付くものですから、見え方は毎日目に入ります。窓は部屋のなかで視線が集まる場所でもあるため、後から気になり始めると気持ちが落ち着きません。

そのため、決め方の考え方だけは持っておいていただくとよいと思います。

よくいただく質問として、「白いほうが熱を反射するのではないか」というものがあります。外壁や屋根の色では、たしかに日射の反射が効いてきます。しかし内窓は室内側に付くもので、直射日光を受ける位置にはありません。枠の色が室温に効くことはないとお考えください。

ガラスについては話が別です。Low-E複層ガラスには、日射熱を取り込みやすいタイプと、日射熱の侵入を抑えやすい遮熱タイプがあります。こちらは性能に関わる選択で、窓の方角によって向き不向きが変わります。色の話とは分けて検討します。

色を決める場面は、工事全体のなかでいちばん楽しい時間でもあります。断熱の話は数値や条件の確認が続きますが、色はご家族の好みで決められる部分です。ご相談のときに、ご家族で意見が分かれることもよくあります。

当社が東京で施工した事例では、どんな色が選ばれましたか?

プレシャスホワイト、ライトウッド、ショコラーデ、グレイジュと分かれています。住まいの雰囲気に合わせて選ばれた結果です。

実際に選ばれた色を並べます。公開している施工事例に記載されているとおりの色です。

当社の東京での施工事例と採用色

当社が公開している施工事例(東京)から。

工事場所建物採用色
東京都荒川区東日暮里マンションライトウッド
東京都葛飾区白鳥築23年のマンションプレシャスホワイト
東京都江戸川区北小岩築26年のマンションプレシャスホワイト
東京都練馬区氷川台築42年のマンショングレイジュ
東京都世田谷区池尻築57年のマンションプレシャスホワイト
東京都世田谷区代田築33年の戸建てショコラーデ

出典:エコマド工房 施工事例(東京)(自社集計・2026年8月時点)

白系が3件、木目調が3件と分かれています。特定の色に偏っているわけではありません。

戸建ての事例ではショコラーデという濃い木目調が選ばれています。床や建具の色に合わせたいときに向く色です。

マンションでは白系が多くなっていますが、これは既存の窓枠が白系であることが多いためだと考えられます。

色名はメーカーごとに異なります。同じような白でも、メーカーによって呼び方が違い、微妙な色味も変わります。そのため、色名だけで決めるのではなく、実物を見て判断していただくのが確実です。

当社はLIXILとYKKの製品を扱っており、案件によって使い分けています。選べる色の展開もメーカーによって差があるため、色の希望が強い場合はそれを前提に製品を選ぶこともあります。

ライトウッドやグレイジュのような明るめの木目は、和室にも洋室にも合わせやすい色です。既存の建具が濃い色でも、明るい木目なら浮きにくく、壁が白であればなじみます。中間的な選択として選ばれることが多い系統です。

一方、ショコラーデのような濃い木目は、床や建具が濃い色の住まいでまとまります。窓まわりが引き締まって見えるため、意匠として窓を見せたい場合にも向きます。

色名の印象と実物は一致しないことがあります。

色を決めるとき、何を基準にすればよいですか?

壁になじませたいのか、既存の建具に合わせたいのかを先に決めてください。この二択で、選べる色はかなり絞られます。

色の選択は、無数の選択肢から選ぶものではありません。方向性を先に決めれば、候補は数色に絞られます。

二つの方向性

どちらが良いという話ではありません。

方向性選ぶ色仕上がりの印象
壁になじませたい壁と近い白系やベージュ系枠の輪郭が目立ちにくくなります
既存の建具に合わせたい床・ドア・既存窓枠に近い色窓まわりが引き締まって見えます

出典:当社の施工実務にもとづく整理(2026年8月時点)

迷ったときは、いちばん長く過ごす部屋を基準に決めるとまとまりやすくなります。その部屋で違和感がなければ、ほかの部屋でも大きく外れることはありません。

既存の窓枠の色に合わせるという考え方もあります。内窓は既存の窓の内側に付くため、二つの枠が並んで見えます。色が近ければ一体に見え、離れていると二重であることが目立ちます。

二重に見えることを避けたいのであれば既存枠に寄せる、意匠として見せたいのであれば思い切って変える、という判断になります。

もうひとつの考え方として、カーテンやブラインドの色に合わせるという選び方もあります。窓まわりで面積を占めるのはカーテンですから、そちらとの調和を優先するという判断です。

窓が家具に隠れる位置にある場合は、色をあまり気にしなくてよいこともあります。実際に見える面積がどれくらいかを、現地で確認してみてください。

既存の窓枠の色は、意外と覚えていないものです。ご相談の前に一度見ておいていただくと、方向性を決めやすくなります。白なのかアルミ地なのか、あるいは木目なのか。ここが出発点になります。

アルミサッシの場合、シルバーやブロンズ、ホワイトが多くあります。ブロンズ系の既存サッシに白い内窓を付けると、二重であることがはっきり見えます。これを避けたい場合は、木目系で中和させるという方法もあります。

色見本だけで決めると、外しやすいのですか?

外しやすくなります。同じ色でも、部屋の明るさや壁の色によって見え方が変わるためです。

カタログの色見本帳は、白い紙の上に小さな面積で並んでいます。実際に取り付くのは、部屋の壁のそばに、大きな面積で入ります。

この差があるため、色見本で選んだ色が思っていたのと違って見えることがあります。特に濃い色は、面積が大きくなると印象が強く出ます。

見え方が変わる要因

実際の窓まわりで確認すると避けられます。

要因どう変わるか
部屋の明るさ暗い部屋では濃い色がより重く見えます
壁の色壁と近い色ほど枠が目立ちにくくなります
窓の面積面積が大きいほど色の印象が強く出ます
照明の色味電球色と昼白色で木目の見え方が変わります
時間帯日中の自然光と夜の照明で印象が変わります

出典:当社の施工実務にもとづく整理(2026年8月時点)

当社では、現地調査のときに色見本を実際の窓まわりに当ててご覧いただいています。壁のそばに置いて、その部屋の光のもとで見ていただくのが確実です。

可能であれば、日中と夜の両方で見ていただくとより確かです。照明の色味によって木目の見え方は変わります。

面積の効果は、濃い色でとくに強く出ます。色見本の小さな四角では落ち着いて見えた濃い木目が、窓一面に入ると想像より重く感じられることがあります。迷ったら、見本より一段明るい色を選ぶという逃げ方もあります。

反対に、白系は面積が大きくなっても印象が大きく変わりません。失敗しにくいという意味では、白系のほうが安全な選択です。

面積の効果を確かめる簡単な方法として、色見本を窓枠に当てたまま数歩下がって見るというやり方があります。近くで見た印象と、部屋の入口から見た印象は変わります。実際に生活するのは離れた位置からです。

照明の色味による差も見ておいてください。電球色の下では木目が赤みを帯びて見え、昼白色の下では落ち着いた色に見えます。夜のほうが長く過ごす部屋であれば、夜の見え方を基準にするという判断もあります。

部屋ごとに色を変えてもよいのですか?

変えて構いません。ただし、続いた空間では合わせたほうがまとまります。

色を統一しなければならない決まりはありません。部屋ごとに雰囲気が違えば、それに合わせて変えるほうが自然です。

統一するか変えるかの目安

視線が続くかどうかで判断します。

場所考え方
リビングと続きの和室視線が続くため、合わせたほうがまとまります
リビングと2階の寝室同時に見えないため、変えても違和感は出にくいです
同じ部屋の複数の窓必ず合わせてください
廊下から見える窓廊下側から見た印象も確認してください

出典:当社の施工実務にもとづく整理(2026年8月時点)

同じ部屋に複数の窓がある場合は、必ず同じ色にしてください。並んで見える窓で色が違うと、意図した意匠に見えません。

当社の東京の事例では、住まいごとに一色で統一されています。ただしこれは結果であって、部屋ごとに変えることを避けているわけではありません。

続きの空間かどうかは、実際に立って見てみると分かります。リビングから和室の窓が見えるか、廊下から寝室の窓が見えるか。見えないのであれば、色を変えても気になりません。

同じ部屋でも、掃き出し窓と小窓で色を変える必要はありません。窓の大きさが違っても、色をそろえれば統一感が出ます。

色は後から変えられますか?

取り付け後に枠の色だけを変えることはできません。色は製作前に決めます。

内窓は窓ごとの寸法に合わせて製作します。色も製作時に決まるため、後から塗り替えるような変更はできません。

だからこそ、決める前に実物を見ていただくことをおすすめしています。

現地調査のときに色見本をお持ちします。あわせて、枠の断面をお見せしながら、どのくらい室内側に出てくるかもご説明できます。

色と出っ張り具合は、どちらも見え方に関わる要素です。同じ場面で確認していただくと、仕上がりの想像がつきやすくなります。

当社の東京のお客様からは「ふかし枠による圧迫感もなく、インテリアも以前と変わりありません」という声をいただくこともあります。色の選び方も、この印象に関わっています。

当社は東京23区全域と、武蔵野市・三鷹市・調布市・狛江市などの近郊に対応しています。色の相談も含めて、現地調査でご一緒に決めていきます。

決めきれない場合は、いちばん長く過ごす部屋の窓だけ先に施工して、実物を見てから残りを決めるという進め方もできます。内窓は窓1か所ごとに独立して設置できるため、こうした分け方が可能です。

色の相談だけでも構いません。ほかの点が決まっていて色だけ迷っているという場合も、現地調査のときにご一緒に見ていきます。

実物を見てから決めていただければ、後から気になることは少なくなります。

内窓の色によって断熱性は変わりますか?

変わりません。断熱の性能はガラスと枠の構成で決まります。色は見え方の好みで選んでいただけます。

どんな色を選ぶ人が多いのですか?

当社が東京で施工した事例では、プレシャスホワイト、ライトウッド、ショコラーデ、グレイジュと分かれています。白系が3件、木目調が3件で、特定の色に偏ってはいません。

既存の窓枠と色を合わせるべきですか?

合わせると二つの枠が一体に見え、二重であることが目立ちにくくなります。逆に意匠として見せたい場合は変えるという判断もあります。どちらが良いという話ではありません。

部屋ごとに色を変えてもよいですか?

変えて構いません。ただしリビングと続きの和室のように視線が続く空間では合わせたほうがまとまります。同じ部屋に複数の窓がある場合は、必ず同じ色にしてください。

取り付け後に色を変えられますか?

できません。内窓は窓ごとの寸法に合わせて製作し、色も製作時に決まります。そのため、現地調査のときに色見本を実際の窓まわりに当ててご確認いただいています。

色は実物を当てて決めていただけます

現地調査のときに色見本と枠の断面をお持ちします。実際の窓まわりで、その部屋の光のもとでご確認いただけます。東京23区と近郊に対応しています。

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出典・参照