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2026-09-18

内窓は掃除が面倒になる?増える手間と減る手間を東京の例で整理

内窓は掃除が面倒になる?

内窓を検討していると、決まって出てくるのが「掃除が面倒になるのでは」という心配です。窓が二重になるのですから、拭く面が増えるのは事実です。ただ、実際に暮らしてみると増える手間ばかりではありません。この記事では、当社が東京で施工してきた内窓の実務をもとに、何がどれだけ増えて、何が減るのかを具体的な数で整理します。きれいごとを並べるつもりはありません。増えるものは増えると書きます。

株式会社エコマド工房(窓と建物の断熱に特化したリフォーム専門店)

公開日:2026年9月18日/最終更新日:2026年9月18日(本記事は2026年8月時点の情報です)
読了時間:約9分

内窓を入れると、掃除は本当に面倒になりますか?

拭く面は確実に増えます。ただし、増えるのは「頻度の低い掃除」で、代わりに「頻度の高い掃除」が減ることがあります。手間の総量は、増えた分だけ単純に倍になるわけではありません。

まず結論からお伝えします。内窓を入れると、窓まわりの掃除する場所は増えます。これは物理的な話ですから、否定のしようがありません。ガラスが二組になり、枠が一組増え、レールも増えます。

ただ、ここで押さえていただきたいのは「どの掃除が増えて、どの掃除が減るのか」という中身のほうです。窓まわりの手入れには、季節ごとに一度でよいものと、毎朝のように手を動かさなければならないものがあります。この二つを一緒くたにして「面倒になる」と考えると、実感と食い違います。

増えるのは、季節に一度あれば足りる種類の掃除です。減る可能性があるのは、冬のあいだ毎朝続く種類の掃除です。

当社が東京で内窓を施工したお客様から、工事後に「掃除が大変になった」というご相談をいただいた記録は、2026年8月時点でありません。これは掃除がゼロになるという意味ではなく、心配していたほどではなかった、という受け止め方をされる方が多い、ということだと考えています。

増える掃除と、減る可能性のある掃除

どちらも「窓まわりの掃除」ですが、性質がまったく違います。

性質内容目安の頻度
増える内窓のガラス面・枠・レールの拭き掃除季節の変わり目に一度ほど
増える内窓のレールにたまるほこりの除去数か月に一度ほど
減る可能性がある既存の窓に出た結露の水滴を拭く作業冬のあいだは毎日になることも
減る可能性がある窓枠やパッキンに出たカビの手入れ結露が続いた場合に発生

出典:当社の施工実務にもとづく整理(2026年8月時点)

表のとおり、増えるほうは年に数回、減るほうは冬のあいだ毎日という違いがあります。回数だけを並べると、この差はかなり大きいものです。

もちろん、結露がどれだけ減るかは住まいの条件によります。この記事の後半で、その条件も整理します。

増えるのは、具体的にどこですか?

ガラス面・枠・レールの三つです。引違い窓の場合、拭く面の数はおおよそ二倍になります。数えてしまえば、それほど大きな数ではありません。

「面が増える」と言われても実感が湧きにくいので、数えてみます。よくある引違いの掃き出し窓を例にします。

引違い窓一か所あたりの、拭く面の数

内窓を追加した場合の比較です。

部位内窓なし内窓あり
ガラスの室内側2面4面
ガラスの室外側2面(外から、または開けて)2面(既存窓のみ)
枠まわり1組2組
レール1本(下枠)2本(既存と内窓)

出典:当社の施工実務にもとづく整理(2026年8月時点)

内窓は室内側に付きますから、内窓のガラスに外の汚れは付きません。付くのは室内のほこりと手あかだけです。ここが、外の窓とは決定的に違うところです。

内窓のガラスは、外の雨だれや砂ぼこりを浴びません。汚れの種類が室内由来だけになるので、乾いた布で拭くだけで済む場面がほとんどです。

実際、外の窓が汚れる大きな原因は、雨、排気ガス、砂ぼこりです。内窓はそのどれにもさらされません。同じ「ガラスを拭く」でも、必要な力と時間はかなり違います。

また、内窓を入れると既存の窓の室内側は、内窓を開けなければ触れなくなります。この面は室内のほこりからも守られるため、汚れる速度自体が落ちます。二倍に増えた面のすべてが、同じ速さで汚れていくわけではありません。

では、どこがいちばん手間になるのか。当社の実務でいえば、レールです。ガラスは目に見えて汚れが分かりますが、レールの溝にたまる細かなほこりは気づきにくく、放っておくと動きが重くなります。

逆にいえば、レールさえ気にかけていれば、内窓まわりの手入れは大きく崩れません。掃除機の細いノズルで溝をなぞるだけの作業で、時間にすれば一か所あたり十数秒です。

逆に、減る手間はありますか?

冬の結露を拭く作業です。内窓を入れると既存の窓のガラス面の温度が下がりにくくなるため、結露が出る条件そのものが変わります。ただし、ゼロになると約束できるものではありません。

結露は、空気中の水蒸気が冷たい面に触れて水に戻る現象です。つまり、面が冷たいことと、空気に水蒸気が多いことの二つがそろったときに出ます。

内窓を入れると、既存の窓と内窓のあいだに空気の層ができます。この層があることで、室内側にある内窓のガラスは、外の冷たさの影響を受けにくくなります。室内の湿った空気が触れる面が冷たくなくなれば、結露は出にくくなります。

結露が出る条件と、内窓で変わるところ

どちらか一方だけが変わっても、出方は変わります。

条件内窓を入れる前内窓を入れた後
室内の空気が触れる面既存の窓ガラス(外気に近い温度)内窓のガラス(室温に近い温度)
室内の水蒸気の量変わりません変わりません
結露の出やすさ面が冷たいぶん出やすい面が冷えにくいぶん出にくい

出典:当社の施工実務にもとづく整理(2026年8月時点)

内窓が変えられるのは「面の温度」だけです。室内の水蒸気の量は変わりません。加湿器を強く使っている、洗濯物を室内で干している、といった条件が重なれば、結露が残ることはあります。

当社が「結露がなくなります」と言い切らないのは、この理由からです。窓を替えても、部屋の使い方までは替わりません。

それでも、毎朝タオルで窓を拭いていた作業が、拭かなくてよい日が増える、という変化は起こりえます。これは面積の問題ではなく、回数の問題です。年に数回のレール掃除と、冬のあいだ毎朝の水滴拭きでは、体感される負担がまったく違います。

なお、内窓と既存の窓のあいだの空間に結露が出る場合があります。これは内窓の気密が不十分なときに、室内の湿った空気が隙間から入り込むことで起こります。取り付けの精度が関わる部分です。当社が現地調査で採寸を細かく行っているのは、ここに直結するからです。

掃除のしやすさは、内窓の形で変わりますか?

変わります。引違い窓、FIX窓、開き窓では、手の届き方も外し方も違います。どの形を選ぶかは、掃除のしやすさも含めて決められます。

内窓には主に三つの形があります。当社が東京で施工した事例でも、この三つを組み合わせて使っています。

形ごとの、掃除の勝手の違い

どれが優れているという話ではなく、勝手が違うという話です。

掃除の勝手備考
引違い窓開けて両面に手が届きますレールの溝の掃除が必要です
FIX窓(はめ殺し)室内側の面だけ拭きます開かないぶんレールがありません
開き窓開けて手を伸ばして拭きます窓の外側に手が回るか確認が要ります

出典:当社の施工実務にもとづく整理(2026年8月時点)

当社が荒川区東日暮里のマンションで施工した事例では、引違い窓とFIX窓を組み合わせています。練馬区氷川台の事例も同じ組み合わせです。世田谷区代田の戸建てでは、これに開き窓が加わりました。

FIX窓は開きませんから、内窓と既存の窓のあいだの面には、普段は手が届きません。ここを気にされる方はいらっしゃいます。ただ、閉じられた空間で外気にも室内のほこりにもさらされないため、汚れる速度自体がきわめて遅い場所です。

開けられる形にしておけば掃除はできますが、開けられる形は部品が増え、その分だけレールなどの手入れも増えます。どちらを取るかは、その窓を普段どう使うかによります。当社は現地調査のときに、この点を含めてご相談しています。

たとえば、普段まったく開けない小窓であればFIX窓のほうが手入れは楽になります。逆に、風を通したい窓であれば、掃除の手間より開けられることのほうが暮らしに効きます。

実際は、どのくらいの頻度で何をすればいいですか?

レールは数か月に一度、ガラスは汚れが気になったときで足ります。特別な洗剤や道具はいりません。むしろ強い洗剤は避けてください。

具体的な手順を整理します。特別なことは何もありません。

内窓の手入れの目安

住まいの条件によって前後します。

場所頻度の目安方法
ガラス面汚れが気になったとき乾いた布で拭きます。落ちなければ固く絞った布を使います
季節の変わり目に一度ほど乾いた布、またはよく絞った布で拭きます
レールの溝数か月に一度ほど掃除機の細いノズルでほこりを吸います
戸車の動き動きが重く感じたとき溝のほこりを取り除きます。改善しなければご相談ください

出典:当社の施工実務および製品カタログにもとづく整理(2026年8月時点)

研磨剤の入った洗剤、シンナーやベンジンなどの溶剤、たわしやメラミンスポンジは使わないでください。樹脂の枠に傷が付き、その傷に汚れが入り込んで、かえって落ちにくくなります。

内窓の枠は樹脂でできています。樹脂は表面が柔らかく、こすれば筋が残ります。いったん筋が入ると、そこにほこりが入り込んで白く見えるようになり、拭いても取れなくなります。これは元に戻せません。

逆にいえば、柔らかい布で拭くという一点さえ守れば、内窓の枠はかなり長くきれいなままです。外の窓のように雨だれの跡が付くこともありません。

ガラスについても同じです。室内側だけの汚れですから、乾いた布で拭けばほとんど落ちます。落ちにくい手あかがあるときだけ、固く絞った布を使ってください。

東京の住まいで、特に気をつける点はありますか?

幹線道路や線路の近くでは、外の窓が汚れる速さが変わります。ただしこれは内窓を入れても入れなくても同じで、内窓の掃除が特別に増えるわけではありません。

当社が東京で施工したマンションは、23区内に集中しています。荒川区、葛飾区、江戸川区、練馬区、世田谷区といった住宅地です。こうした地域で窓の汚れに影響するのは、主に交通量です。

幹線道路沿いや線路沿いでは、外の窓のガラスが汚れる速さが上がります。ただ、これは内窓とは無関係です。内窓を入れても、外の窓の汚れ方は変わりません。

内窓を入れると変わるのは「外の窓の室内側」です。内窓が付くことで、この面は室内のほこりからも守られ、汚れる速度が落ちます。

もうひとつ、東京のマンションで実際に起こるのが、既存の手すりや網戸との取り合いです。窓まわりに手すりが付いている、網戸のレールが内側に来ている、といった条件では、内窓の納まりを工夫する必要があります。

既存の手すりや網戸、框との納まりなど、いろいろ取り合いが難しい工事だったと思うのですが、きめ細やかに設計していただいた上、ベテランと思しき職人さんたちによる施工もとてもていねいで、無事、完工しました。

エコマド工房 お客様の声(東京)2026年7月投稿

この方の場合、納まりが難しい条件がそろっていました。こうした窓では、内窓を入れたあとに手が届きにくい部分ができることがあります。掃除の面から言えば、事前に確認しておきたい点です。

当社が現地調査で窓の周囲まで見ているのは、性能の話だけではありません。取り付けたあとに手が入るかどうかは、住み始めてから毎年効いてくる部分だからです。

工事の前に、確認しておくとよいことは?

「その窓を普段どう開けているか」を伝えてください。開け方が分かれば、掃除しやすい形と納まりを設計に反映できます。

現地調査のときに、次の点をお聞かせいただけると、掃除のしやすさを設計に織り込めます。

現地調査でお伝えいただきたいこと

性能の話とは別に、暮らし方の情報です。

項目なぜ聞くか
その窓を普段開けるか開けない窓ならFIX窓のほうが手入れが楽になります
窓の前に家具があるか手が届く範囲が変わり、形の選び方が変わります
結露が出ているか出ている場所と時期が分かると、原因の見当がつきます
網戸や手すりがあるか納まりの設計に直結します
掃除をされるのはどなたか手の届く高さと力の入れ方が変わります

出典:当社の現地調査での確認項目(2026年8月時点)

当社は東京23区全域と、武蔵野市・三鷹市・調布市・狛江市などの近郊に対応しています。現地調査ではこうした点をひとつずつお伺いしたうえで、窓ごとに形を決めています。

掃除の手間は、暮らし始めてから毎年ついて回るものです。取り付けたあとで形を変えることはできませんから、先にお聞かせいただくのがいちばん確実です。

内窓のガラスは、外の窓と同じように汚れますか?

いいえ。内窓は室内側に付くため、雨や排気ガス、砂ぼこりにはさらされません。付くのは室内のほこりと手あかで、乾いた布で拭けばほとんど落ちます。

内窓と既存の窓のあいだは掃除できますか?

引違い窓や開き窓であれば、内窓を開けて手を入れられます。FIX窓は開きませんが、外気にも室内のほこりにもさらされないため、汚れる速度はきわめて遅い場所です。

内窓を入れれば結露はなくなりますか?

なくなるとはお約束できません。内窓が変えられるのは、室内の空気が触れる面の温度だけです。加湿器の使用や室内干しなど、水蒸気の量が多い条件が重なれば結露が残ることはあります。

内窓の掃除に洗剤は使えますか?

研磨剤の入った洗剤、シンナーやベンジンなどの溶剤、たわしやメラミンスポンジは避けてください。樹脂の枠に傷が付き、そこに汚れが入り込んで落ちにくくなります。柔らかい布で十分です。

内窓の動きが重くなったらどうすればよいですか?

まずレールの溝にたまったほこりを掃除機で取り除いてください。それでも改善しない場合は、部品の調整が必要なことがありますので当社にご相談ください。

掃除のしやすい形を選ぶことはできますか?

できます。普段開けない窓はFIX窓に、風を通したい窓は引違い窓にするなど、窓ごとに決められます。現地調査のときに、その窓を普段どう使っているかをお聞かせください。

掃除の手間まで含めて、窓ごとに形をご提案します

内窓は、性能だけでなく普段の使い方や手入れのしやすさまで含めて形を選べます。東京23区と近郊にお伺いし、窓ごとに条件を見たうえでご提案します。ご相談は無料です。

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お問い合わせフォームからのご相談も承っています。東京オフィスは渋谷区道玄坂にあり、電話(050-5369-1440)でもご相談いただけます。

出典・参照